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東京オリンピックの激闘の裏にあった出来事をアスリートたちが告白。

【画像】岡澤セオンがイグレシアスの豹変ぶりを再現

10月17日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、東京オリンピックに出場したボクシング・岡澤セオン選手、やり投げ・北口榛花選手、飛び込み・寺内健選手、走り高跳び・戸邉直人選手、BMX・中村輪夢選手、ボクシング・並木月海選手、カヌー・羽根田卓也選手が登場。7人のオリンピアンが激闘の裏にあったエピソードを明かした。

勝負靴下は帰って即行捨てた!

3歳からBMXをはじめた中村輪夢選手は、2015年13歳の時に13~15歳のクラスで世界ナンバーワンに輝く。今大会でもメダルが期待されていたが、昨年9月末に左かかとを骨折し、長期離脱。しかし、この困難を乗り越え、決勝ではダイナミックな大技を次々と披露。メダル獲得は逃したものの、5位入賞を果たした。

そんな中村選手は「同じく初採用のスケボーが大フィーバー!ぶっちゃけテレビで(堀米)雄斗をみてかなりプレッシャーでした!」と振り返る。

スケートボード・堀米選手とは大会などでも一緒になるため仲が良いというが、金メダルを獲得したことにより、かなりのプレッシャーを感じていたという。そのため「いつもミスるような技じゃないのに失敗したり、『これがオリンピックか』と感じた」と話す中村選手。

東京オリンピックでは中村選手にとって“勝負靴下”である招き猫が描かれた靴下をずっとはいていたという。「それで世界一になれたのでずっとはき続けて、今回もはいていたんですけど、調子悪かったので、帰ってすぐ捨てました」と話した。

浜田さんから「一回考えへんかった?」と聞かれると、中村選手は「もう(原因は)これや!と思って捨てようと思いました」と帰って即行で捨てたと明かした。

さらに、中村選手は「BMXで空を跳ぶのは全然OKなんですが、ママチャリに乗るのは苦手」だと言い、スタジオ中を驚かせる。

浜田さんも「普通に乗るだけやん!」とツッコむが、幼少期からBMXに乗っている中村選手にとって、ママチャリは扱いにくいそう。

中村選手は「ママチャリに触れたことがなくて、小回りきかなかったり、カゴがあったり、ブレーキもBMXは片方しかないので両方使うことないし、違和感しかない。街中でも(自転車に)乗ろうと思わないですね。歩いた方がいいかなって。作られたところでいつもやっているので、車や人がいっぱいいたら嫌です」とアスリートならではの悩みを明かした。

表彰式は可愛く写真に写りたい!

ボクシング女子フライ級で銅メダルを獲得した並木月海選手は、「表彰式は可愛く写真に写りたいのに、バッティングで顔パンパン。何してくれんのー!と裏で半泣きした」という。

試合中はヘルメットを着用しているため、普段は顔が腫れることは少ないようだが、「今回はしっかりと入って当たってパンパンに…」と苦笑する。

「一生残る写真」だからこそ、可愛く写りたかったようで、表彰式までに「あまり氷とかで冷やしたりしないんですけど、ハンパなく冷やして、内出血治まるようにテーピング貼って」と当時を振り返る。

以前も「脇のケアは欠かせない」と話していた並木選手。勝敗が決まる瞬間に手があがるため、脇はキレイにしていると“美意識”の高い並木選手の新たな一面が垣間見えた。

「俺、獲ったな金」って浮かれた!

ボクシング男子ウエルター級の岡澤セオン選手も、東京オリンピックで奮闘。そんな岡澤選手は「強敵イグレシアス戦、実は1ラウンド終わりで『うひょ~!』と声が出るほど勝ちを確信しちゃってました」と告白。

2回戦で対戦したロニエル・イグレシアス選手は、ロンドンオリンピックで金、北京オリンピックで銅メダルを獲得している、まさにレジェンド。岡澤選手は第1ラウンドをリードで奪うが、第2ラウンドから勢いを取り戻したイグレシアス選手に、結果2対3と僅差の判定で敗れた。

「マジでいけると思いました。この大会1回戦からめちゃめちゃ調子が良くて、1回戦終わって、『これ俺、獲ったな金』って思って。ジャンクも呼ばれちゃうと思っていた」と浮かれていたと振り返る岡澤選手。

しかし、2ラウンド目からイグレシアス選手が豹変し、「顔めっちゃ怖かった。手数も増えて、プレッシャーもかけられて、徐々に相手のペースに持っていかれた」と“レジェンド”が本気を見せてきたと明かす。

ただ、ゲスト・武井壮さんは「イグレシアス選手からラウンドを奪ったのは彼だけ」と健闘を称える。圧倒的な力で勝ち進んだイグレシアス選手は、今大会でも金メダルを獲得したが、岡澤選手との対戦以外は5-0で勝利していた。

すると岡澤選手は、「もうほぼ銀(メダル)」とドヤ顔に。レジェンド王者を追いつめた岡澤選手のパリオリンピックへの期待が膨らむ1戦だった。

さらに“凝り性”だという岡澤選手は、カレーはスパイスから作り、最近はラーメンも麺やスープをイチから作り始めているという。完璧な味を追求する岡澤選手に、浜田さんが「マジで、何になりたいの?」と聞くと「金メダリスト」と即答。

岡澤選手が料理に没頭するのは理由があるようで「料理強い人はスポーツも強い」という持論のもと、料理好きなアスリートの名前を挙げ、「もっとうまくなってあの域に行きたい」と意気込んだ。

しかし、武井さんは「あんまり聞いたことがない…」とバッサリ。料理が上手い=強いは「レアケース」だとした。

コース変更は浜田さんのせい?

日本カヌー界史上初のメダリスト・羽根田卓也選手。

自国開催のオリンピックに向けトレーニングを積み重ね、地の利もあって今大会のメダル獲得を期待されていたが、開催を間近に控えた7月上旬、突然コースのレイアウト変更が行われた。

約2年の練習で培った地の利が消えたことに「すごく戸惑った」という羽根田選手。しかし、準決勝では華麗なテクニックで減点なし、執念の2大会連続決勝進出へ。メダルは逃したものの、魂のライディングを見せ、多くの人を感動に包んだ。

そんな羽根田選手は「直前のコース変更、アレ原因は…浜田さんです!」とクレーム。

番組のロケでMC・浜田雅功さんがカヌーの会場を訪問。放送がコース変更と同時期だったため、その影響だと嘆く。「ないないない」と否定する浜田さんは、コース変更されても結果が残せていることに触れると「変更したことに腐るんじゃなくて、逆に自分の思いをエネルギーに変えて本番は臨みました」と逆境を力に変えたと明かす。

一方で直前のコース変更で誇らしい気持ちになったとも言う。「(コース変更は)公平性を保つため。なんで公平性を保つかって、日本が欧米列強から警戒されていたから。アジア島国のカヌー選手として誇りに思った」とどや顔を見せた。

しかし、BMX男子フリースタイル・パークの中村選手は、“コース問題”について驚いたことがあると明かした。

今大会の実際のコースを「1回も乗せてもらえなかった」という中村選手。しかし、「オーストラリアやイギリスは同じようなコースを作って、1カ月2カ月くらいは練習してたみたいです」と話すと、羽根田選手も「カヌーもコピーコースをイギリスが作っていました。ビデオで見たら本当に同じ水流が流れてて…」と頷く。

本番では初めてのコースに慣れることも大変だったといい、さらに中村選手は「オーストラリアの選手が優勝したのでやられたなって感じです」と悔しさを露わにした。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)