バルミューダが、スマートフォン市場に参入。
他社との差別化戦略に迫った。
写真撮影に応じるのは、新進気鋭の家電メーカー、バルミューダの寺尾玄社長。
その手にしたスマートフォンが、次に仕掛ける製品「BALMUDA Phone」。
バルミューダ・寺尾玄社長「バルミューダフォンは、大きさが違う、デザインが違う、そして中身が違う。今の世の中のスマートフォンが、あまりにも画一的になってきている。選択の自由が、スマホの世界では用意されていないのではないか」
他社製品との違いを意識したという自社開発5Gスマホの特徴は、デザインには曲線のみが使用されていて、背面には少しざらざらとした質感の素材が使われている。
最も特徴的なのは画面の大きさで、ディスプレーの大型化が進む中で、あえてコンパクトな4.9インチディスプレーを採用している。
また、使用頻度の高いアプリは、カスタマイズで簡単に起動できるようにするなど、使いやすさも追求したとしている。
バルミューダ・寺尾社長「今のスマホの画一性というのを生み出しているのは、アップルとiPhoneだろうなと。彼らはクオリティーも高い。ほかのデバイスメーカーもiPhoneのようにつくってくる」
意識したのは、アメリカのApple。
日本のスマホ市場は、iPhoneがほぼ半数を占めるといわれ、日本メーカーの撤退も相次いでいるが…。
バルミューダ・寺尾社長「iPhoneとの違いというのは、何よりも彼らがスタンダードになり過ぎていること。ここが、ある意味弱点なんじゃないかと。別のものが欲しい人が必ず現れるから。そこにチャンスを見いだしているのが、“バルミューダ”」
トースターやコーヒーメーカーなど、シンプルかつスタイリッシュなデザインを特徴に、これまで大手メーカーひしめく家電市場で、他社との差別化を明確にしてきたバルミューダ。
スマホ市場でもアップルの牙城を切り崩すことができるのか、その手腕が試される。