北の大地の栗の林を守ったのは、口どけの食感が自慢の冷凍ケーキだった。
濃厚な栗の風味が広がるモンブラン。
実は、栗の木を伐採から守っていた。
石屋商事 マーケティング部・野崎佳奈子さん「あしたには栗林を切ってしまう、なくしてしまおうとしていたところで見つけて。『ちょっと待ってください』と」
北海道土産「白い恋人」で知られる石屋製菓が、オンラインショップ限定で販売する冷凍ケーキ。
第1弾のモンブランは、初回販売分がその日のうちに完売。
半解凍なら、アイスのような食感が楽しめる。
野崎さん「“コロナ”がはやってしまい、おうちで時間を過ごすことが多くなってきた中で、何げないひとときの中で、特別なスイーツを楽しんでもらいたいなと」
このモンブランには「食材を無駄にしない」という思いが込められている。
野崎さん「北海道には栗というイメージがないからこそ、北海道産の栗があったら面白いかなというのがあって、栗林を見つけたが、見つけた時には『あしたには伐採してしまおう』という状況だったみたいで。『うちで使いたいから伐採するのを待ってくれ』と」
人手不足で手入れが追いつかず、実は落ちたままに。
800本もの栗の木は、伐採が検討されていた。
そこで、この栗を無駄にせず、モンブランに活用。
木は切られることなく、2021年もたくさんの実をつけている。
野崎さん「おいしい栗が捨てられ、なくなってしまうのは本当にもったいないなと思い、生産者の喜びにもつながるかなと思うので」
栗林をおいしく守るモンブラン。
伐採を免れた北の大地の栗の実が、コロナ自粛のおうち時間に癒やしを届ける。