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各地で記録的な大雨が続く中、九州では、17日も激しい雨が続くおそれがあり、厳重な警戒が求められている。

午後7時の熊本・人吉市。
夕方ごろから雨脚が強くなり始め、体をたたきつけるほどになっていた。
球磨川の水は茶色く濁り、通常より水量がやや多くなっている。

16日夜も強弱を繰り返し、降り続く雨。
停滞する前線の影響で、西日本や東日本の各地では、記録的な大雨が続いている。

11日の降り始めからの雨量は、佐賀・嬉野市で1,075.5mm、長崎・雲仙岳で1,023.5mmなど、多いところでは、平年8月、1カ月分のおよそ4倍に達している。

この記録的な大雨で、全国でこれまでに6人が死亡、4人が行方不明となっている。

長崎・雲仙市では、家族3人が土砂崩れに巻き込まれ、森文代さん(59)が死亡。
夫の保啓さん(67)と娘の優子さん(32)の行方がわかっていない。

捜索は、17日も行われる予定。

長野・岡谷市で発生した土石流では、自宅にいた母親と、中学生と小学生の息子の親子3人が死亡した。

一方、大雨をもたらす前線が再び北上するため、17日朝にかけては、熊本や鹿児島で非常に激しい雨の降るところが多くなる。

さらに、昼にかけては四国や中国地方でも雨が強まる。

気象庁は、九州や広島県で再び大雨特別警報が出される可能性があるとしている。

気象庁の会見「これまで記録的な大雨となった九州地方・広島県、土砂災害多発の可能性がある」

17日夕方までの予想雨量は、多いところで、九州南部と九州北部、四国地方で250mm。
中国地方で200mmの見込み。

(テレビ熊本)
(鹿児島テレビ)