Google が 1 月から Chrome ウェブストアで Manifest V2 拡張機能の新規登録を停止するのを前に、EFF は Chrome 拡張機能プラットフォームの Manifest V3 に対する批判を強めている (Deeplinks Blog の記事 [1]、 [2]、 Neowin の記事、 The Register の記事)。
Google は信頼できる Chrome 拡張にするための対策の一つとして Manifest V3 を 2018 年に発表した。Manifest V3 ではコンテンツブロッキング用途での Web Request API 使用が非推奨となり、Declative Net Request API がブロッキング用に追加される。
しかし、Declative Net Request APIではChromeが拡張機能からブロッキングルールを受け取って処理するため、フィルタリングの自由度が低下するなどと批判されている。また、当初はルールの数が3万件に制限されており、広く使われているEasyListのルールだけでも制限を超えると批判を受け、15万件まで拡大されることになった。
GoogleはManifest V3によりプライバシーとセキュリティ、パフォーマンスが向上すると主張するが、EFFは同意しない。EFFによれば、Manifest V3でも悪意ある拡張機能の登場を防ぐことはできず、その一方でイノベーションを阻害し、拡張機能の能力を低下させるほか、現実的なパフォーマンスを阻害するという。
EFFはリモートでホストされるコードの禁止を正しい判断だと述べる一方、Manifest V3に組み入れなくてもポリシー変更で対応できると指摘している。
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