24人が死亡した大阪・北新地のクリニックの放火殺人事件で、警察は、クリニックに通院していた61歳の男を容疑者と特定した。
12月17日、大阪・北新地のビルに入る心療内科クリニックで起きた放火殺人事件では、28人が病院に運ばれ、24人が死亡した。
警察は19日、このクリニックに通院していた職業不詳の谷本盛雄容疑者(61)を事件の容疑者と特定したと発表した。
谷本容疑者も病院に運ばれているが、重度のやけどや一酸化炭素中毒で、重篤な状態だという。
警察によると、谷本容疑者は、ガソリンとみられる液体が入った紙袋をクリニックの入り口付近にまき、何らかの方法で引火させたとみられている
現場からは、谷本容疑者の診察券や運転免許証が見つかっていて、クリニックの防犯カメラに犯行の状況が映っていたという。
谷本容疑者の自宅とみられる住宅からは、何らかの液体が入った容器が見つかったほか、事件当時、服のポケットに催涙スプレーを所持していたということで、警察は関連を調べている。
また、警察は、死亡した6人の身元を確認したと発表していて、残る18人の身元の確認を急いでいる。