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 東京五輪の感動的な17日間は幕を閉じた。直前までトラブルが続き、新型コロナウイルスの感染拡大もある中で無事に執り行えたこと自体が喜ばしい。史上初の無観客開催で最も注目を集めたのは開会式と閉会式だが、純粋にショーとして評価した場合、どうだったか。舞台芸術の専門家たちは「飽きさせないスピードも、壮大なスペクタクルも、一貫したストーリーも足りなかった」と口をそろえて辛口になり、「日本のエンターテインメントのレベルはもっと高いのに」と悔しがる。