もっと詳しく

新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、今、対面や接触しないサービスが人気となっている。
その最前線を取材した。

東京・台東区の自動販売機から出てきたのは、なんとウインナー。

浅草ハムは、ウインナーの詰め合わせやボリューム満点のチャーシューなど、この1台で、さまざまな肉製品を買うことができる自販機を設置した。

浅草ハム 営業部・斉田直孝部長「(コロナで)業務用の売り上げが厳しくなり、店頭での販売も始めたが、夜から朝のお客さまに販売できないことから、自動販売機も設置した」

これまで飲食店向けの業務用の肉を販売してきたが、コロナの影響で飲食店などが軒並み休業したことを受け、売り上げは半減。

そこで、一般の人にも購入してもらえるようにと、営業所との直接販売とともに、この自販機を始めた。

一方、11月、東京・丸の内のオフィス街に登場したのは、サラダ専門店の「CRISP STATION」。

この店舗では、商品が入った冷蔵ケースがあるのみで、レジもない。

会計は、QRコードをスマートフォンで読み取り、クレジットカードで支払うのみ。

並ばずに好きなタイミングでサラダを購入することができる。

CRISP 広報・坂井奈央氏「少しでも早くランチを食べたいというニーズもあると思うので、会計の煩わしさをなくし、すぐに食べられる場所を提供しようと作った」

非接触サービスで販売されているのは、食べ物だけではない。

毎日多くの人が通勤・通学などで利用するJR新宿駅の改札前に設置されたのは、お花の自販機。

この自販機では、1輪のシンプルなお花やアレンジタイプのブーケが購入できる。

また、この自販機は、始発から終電までお花を購入でき、生花店が閉まったあとでも購入できる。

パーク・コーポレーション 広報・酒井陽子氏「非接触で購入できますし、お花屋さんが閉まったあとでも利用できるので、より多くの人に利用してもらえるのではと設置した」

20代女性「ワンコインで買えるのがいい。1輪挿しは若い子にも人気があるので、トレンドを押さえていて、うまいなと思いました」

コロナ禍を受けて、さまざまな場所で広がる非接触サービス。

今後も、その商品やサービスのラインアップはどんどん増えていきそう。