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世界中で接種されたワクチンのほとんどは高・中所得国で打たれ、最貧国では23年までワクチン接種が進まないという予想もある。世界が協調して「ワクチン・ナショナリズム」を排し、「ワクチン・アパルトヘイト」とも言われるこの格差を是正しなければ、貧しい地域は急激な感染拡大に脆弱なままで、ウイルスに変異の機会を与え続けることになる。最悪の場合、ウイルスを撲滅できる絶好の機会を逃し、世界は慢性的で終わりのないパンデミックに陥ることになるのだ。