働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。
アフリカの広大な大地に希望の光。
日本のすぐれた技術が実現させた新たな支援の形。
電気が通っていないアフリカの田舎町。
その土地に現れた、ひと際まばゆい光を放つ部屋。
部屋とともに子どもたちの未来も明るく照らす日本の技術とは。
人口およそ1,100万人。
西アフリカにあるベナン共和国。
都市部から郊外へ出ると、電柱の数も次第に減っていく。
現地の小学校では、部屋の明るさは天候によって左右されていた。
こうした現状を改善するために、2021年、日本の一般社団法人が取り組んだのが、小学校の屋根のフィルム型の太陽光パネルの設置。
従来のガラスタイプに比べ、薄くて軽量なため、屋根に余分な補強する必要がない。
太陽光パネルを小学校に設置することで、教室を照らすだけではない効果が。
校舎内の1部屋に設けられた200個ものランタンの充電スタンド。
子どもたちに少額で貸し出しているという。
このランタン、家庭用の明かりになるほか、スマートフォンの充電も可能。
実はここベナンでは、送金の手段としてスマートフォンが飛躍的に普及しているが、電気がないため、わざわざ街に出て充電する必要があったという。
一般社団法人 GOOD ON ROOFS・川口信弘専務理事「(スマホの)充電も街まで3時間、4時間かけて行かなきゃけない。そういうのも一気に解消できます。親も学校に子どもたちを行かせないとランタンを借りられませんので、(子どもに)『農作業じゃなくて学校に行ってこい』と」
慢性的な電力不足、そして就学率の低さという課題の克服にも期待される日本の技術。
一般社団法人 GOOD ON ROOFS・川口専務理事「都市部は日本と変わらないぐらいインフラ整備されている。30分車で行ったら、1時間車で行ったら、全然別世界が広がっている。(郊外に住む)人口の方が、がぜん多い。(日本企業も)今すでにお持ちの技術で、見て回って、技術が何に使えるのかプラスアルファ考えていくと、すごく大きなブルーオーシャンが広がっている」