長期化するコロナ禍。
その影響は、土地の値段、地価にも及んでいた。
21日に発表された、2021年の基準地価。
長引くコロナ禍の影響で、全国平均はマイナス0.4%と、2年連続で下落した。
商業地では、東京・浅草が1.7%の下落。
街からは外国人観光客が消え、仲見世には、臨時休業の店も多く見られた。
大阪・道頓堀などの観光地や、新宿・歌舞伎町や横浜中華街などの繁華街も同様。
飲食店を中心に、収益性が下がったことなどから、地価が下落した。
一方、住宅地では、別の動きも見られた。
埼玉や千葉など、東京郊外で地価が上昇した。
中でも、実に13年ぶりの上昇となったのが、千葉・柏市。
取材班が向かったのは、柏市北部の柏の葉エリア。
駅周辺には大きな商業施設があり、高層マンションも立ち並んでいる。
柏市民(40代・子3歳)「全てがそろっている。駅前にショッピングセンターとか、学校もあるし、交通機関もあるし」
街の中心となるのは、大きな池もある広大な公園。
その周囲を囲むように、東大や千葉大のキャンパスや、閑静な住宅が立ち並ぶエリアが整備されるなど、新たな街づくりが進んでいる。
2人の子どもを連れた女性は、2020年の暮れに、都内から引っ越してきたという。
2020年に柏市に引っ越し(30代・子2人)「コロナがひどくなってきて、リモートワークになってきて、ちょうど引っ越しも重なった。森林が多い子どもがのびのびと暮らせる場所に行きたいと思った」
柏の葉エリアの住宅地の地価はプラス2.6%と、大きく上昇した。
コロナ禍で、テレワークが普及。
さらに、つくばエクスプレスを使えば、秋葉原までおよそ30分と交通アクセスも良いことなどから、子育て世代を中心に移住する家庭が増えつつあるという。
柏市民(30代・子8歳)「新しい小学校が建つ予定もある。子どもがどんどん増えているので、活気があるなと思います」