もっと詳しく

感染拡大が続く新型コロナウイルスだが、子どもへの感染も急増している。

厚生労働省によると、第4波の時と比べると、4倍以上となっている。

22日、日曜日としては過去最多となる4,392人の感染が新たに確認された東京都。

10歳未満と10代の感染者はあわせて761人で、感染者全体のおよそ17%を占めた。

このところ、子どもの感染が急増している。

厚生労働省によると、17日までの1週間に全国で感染した子どもの数は、10歳未満と10代をあわせて2万2,175人、第4波で最多だった5月中旬の1週間の5,347人から、4倍以上に増えた。

なぜ、子どもの感染が増えているのか。

日本感染症学会の専門医・寺嶋毅教授に、内田嶺衣奈キャスターが話を聞いた。

内田嶺衣奈キャスター「子どもたちの感染が急激に拡大しているが、先生はどう感じている?」

日本感染症学会専門医・寺嶋毅教授「確かに子どもの感染者が数が増えているし、例えば学校や塾や託児所など、子どもが集まるところでのクラスターが増えている。デルタ株の影響によるウイルスそのものの感染性が高まっていることが一番の要因。家庭内感染も、今まで1人が感染したら1~2人で済んでいたのが、家族全員というケースも出ている」

厚労省によると、8月15日までの3週間に、学校や教育施設などで140件の集団感染が発生。

子どもから子どもへの感染に加えて、家庭内での感染も増えているという。

家庭内で行っている感染対策について街で聞くと…。

母(40代)「帰ってきてからの手洗い・うがいくらいしかしていない。ほかに何をしたらいいか、よくわかっていない」

父(40代)「(子どもには)病院の状況とか、感染が広がることで困っている人が増えていくんだよとか。空気清浄機を各部屋に置くとか、そういったことも考えないといけない」

寺嶋教授に、家庭内でできる感染対策を聞いた。

日本感染症学会専門医・寺嶋教授「家族内で話す時もできるだけ距離を意識して、あまり大声にならないようにとか。それぞれの部屋をよく換気すること。特にリビングなど、家族全員が集まるところは30分に1回はしっかり空気の入れ替えを、できる範囲で、できるだけ行うことが大事」

家の中で感染を防ぐためにわたしたちができることを、あらためてまとめた。

まずは、これまでの感染対策、「手洗い・消毒・換気」をしっかりと習慣づけること。

特に、換気に関しては「30分に1回」行うのが、家の中であっても効果的だという。

そして「体調の変化に気が付くこと」。

大人は自身の体調変化に気が付くのはもちろん、子どもたちの普段の様子をしっかりと見ておきながら、小さな変化であっても気がつくことが大切だという。