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(スタッフ通信【介護の現場から】~[e-MESSAGE]第113号)

花粉症の私は、数年前より随分と
楽に春を迎えることができるようになりました。
早めの服薬で、症状が抑えられ、
マスクの代わりに鼻に塗る薬や、花粉予防用の
お洒落なサングラスで、外出も快適です。
 

くま吉です。


自宅でくしゃみをしていると、
「花粉症で大変やね」と保育園の子どもに肩を叩かれながら、
花粉が通り過ぎる季節を待ちたいと思います。
同じ症状をお持ちの方、過ごしにくい季節ですが、頑張りましょう。


さて、ここ数か月、担当しているアミーユで、
入居者様とお別れをする事が続いています。
人は命ある限り、いつかはこの世と別れなければならないのですが、
どのように別れるのか決めることが出来る人は多くありません。
 
余命を宣告された高齢者がいる場合、
私たちはどの様に介護すれば良いでしょうか?
ターミナルケアを何度か経験しているのですが、
人それぞれ、要望は異なります。


A様は、癌に罹患され余命を宣告されていました。
余命を宣告されている方に見えない程、
日々活動的で、外出も楽しまれていました。
痛みもあまり無いようですが、病魔は確実に
A様の身体を蝕んでいました。
そんな中、介護者はA様とどの様にかかわれば良いのか?
何をお手伝いすれば良いのか、判らなくなっていました。


A様は、ご自身の事を良く理解されており、
「今は、死ぬ準備をする事を終活って言うらしいで。
僕も、もうそろそろ準備しないと駄目やなぁ・・・」と話されてしました。
 
そこで私たちも、人生の終わりへの活動をするに当たり、
行うべき事は何か?A様と一緒に考えていくことにしました。

「エンディングノートを作るのは如何でしょう? 映画にもなっていますよ」
「好きな食べ物は何ですか?」
「今まで食べた物の中で、一番おいしいと思ったものは何ですか?」
「もう一度、行ってみたい場所ってありますか? 思い出の場所ってありますか?」
 
A様と関わる職員も、A様の明るく生活される姿を見て、
様々な質問をぶつけます。
その姿を見ていた、ご家族様は、
「ホスピスへの転居を考えていたんですけど、
痛みを緩和する事がここで出来るのならば、
皆さんに囲まれて生活したほうが、父の為のような気がしてきました」
そんな話を聞くことが出来ました。


A様とは1年も待たずにお別れをする事となってしまいましたが、
ご家族様・往診医・友人・介護者のサポートを受け、
ご自身の希望された最期の過ごし方を満喫されたように見えました。
 
全ての方が、自身の最期を準備する事が出来るわけではありませんが、
A様を通じ、人の最期について考え、自分の事も考えられる、
大切な人の事も考えられる、そんな人間になりたいと思いました。


日本は、「死」という言葉を声に出したり、
書にしたためたりすることは、不吉であると考えられ、
タブーとされている傾向がありますが、「死」は、「身近」にあるものでもあります。
特に高齢者の方は、私たちより身近に感じることが多いのではないでしょうか?

皆さんも、普段、意識する事がない、自身の最期について、
少し考える時間を作ってみると、
今までと少し違った世界が見えてくるかもしれません。

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