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今回は「S2-C」のレビューを書いていきます。

また自分はこれの旧型である「S2」を所持しているので、それとの比較についても書いていきます。

スペック

  性能
センサー PMW3360
ボタン数 5個
DPI 400DPI
800DPI
1600DPI
3200DPI
レポートレート 125Hz
500Hz
1000Hz
大きさ(幅x奥行x高さ) 64mm x 120mm x 38mm
重量 69g
LoD 1.3mm

外観と付属物

付属物

マウス以外の付属品については、

  • ステッカー
  • 交換用のマウスソール
    (元々付いているのと同じもの)
  • 説明書
  • 注意事項
  • 保証についてのカード

となっています。

外観

質感と形状など外観に関しては旧型と全く同じで、RGBライトなどが付いてない殆ど黒一色なデザインになっています。

またスペックを見ると最近のマウスと比べて最大DPIが低く、ボタン数も少なめです。

 

なので性能表を見ただけでは良さが分かりにくいかもしれません。

しかし実際使用した時に体感出来る使いやすさは、FPS向けマウスとしてトップクラスの物を持っていると感じます。

形状は左右対称で極端に一部が凹んでいる、盛り上がっているという事が無く、癖の少ない形状に感じます。

なので自由な持ち方がしやすく万人受けしやすい形状だと思います。

サイドボタンは左側に2つ付いています。

ちなみにボタンの形状と位置、押し心地に関しても旧型と違いありません。

サイドから見ると分かりやすいですが、マウス後部側が高めの形状になっています。

ここが高めなことによって「つかみ持ち」「かぶせ持ち」をした際の手の平の支えがしやすいです。

 

また頂点部分が山なりでは無く、平面状に近い盛り上がり方になっているので手のひらの支えが安定して行えます。

ちなみにこの形状のおかげで、垂直方向の移動がしやすいと言うメリットが生まれている様です。

クリックボタンについては「カチッ」とした作動点が浅めで素早いクリックがしやすいです。

ただし作動点の後に余分に押し込める遊び部分があります。

この遊びがあることによってクリックボタンの押しっぱなしのキープがしやすいです。

 

また遊び部分は柔らかい感触でバネの様な反発力があるので、素早い連打をしても引っかかる事無くスムーズに出来ます。

なので個人的にとても使いやすいクリックボタンに感じられました。

ホイールの回し心地は一つ一つのノッチが体感しやすく少し重めな回し心地です。

そして押し心地は固めになっているので、ホイールを素早く回しても、間違えて押し込んでしまうという事無く使いやすいです。

 

ちなみに旧型では一回転のノッチ数が16ノッチと少なめでしたが、「S2-C」では24ノッチにまで増えています。
一般的にノッチ数は24ノッチ前後が多い

その為、旧型ではホイールを多く回す必要があって使いにくいと言うレビューが見られましたが、新型の方ではこの点が改善されています。

ケーブルの付け根部分がかなり斜め上方向に伸びているので、ケーブルがマウスパッドに接地にしにくくなっています。

加えてケーブルは布製の柔らかく軽い物になっているので、マウスバンジーを使えばワイヤレスマウスに近い快適な操作感で使いやすいです。

マウスソールは大きめなサイズが前後にあるのと、中心にあるセンサーを囲むように設置されています。

滑りやすさについては特別滑りやすい、滑りにくいと言う事が無く、バランスの良い滑りやすさに感じます。

 

なので最近の超軽量マウスに良く貼られている、滑りやすさに特化されたソールと比べると少し落ち着いた滑り心地です。

この滑りすぎないソールも万人受けしやすいポイントだと思います。

センサーの左右には

  • DPI変更ボタン
  • レポートレートの変更ボタン

が付いていて、ボタンを1回押す毎に設定が切り替わっていきます。

と言うのも「S2-C」はソフトウェアなどを使わずに本体だけで設定するマウスなので、設定に関してはこの二つのボタンだけで完結します。
(その為、設定を変更出来るのはこの二つだけで、ボタンの割り当てなどは変更できません。)

 

ちなみにDPIの数値はライトの色で認識するようになっていて、

  • 赤 = 400 DPI
  • 紫 = 800 DPI
  • 青 = 1600 DPI
  • 緑 = 3200 DPI

と言う様になっています。

旧型との比較

形状とサイズと質感の違い

まず形状とサイズについては全く同じとなっています。

質感についても変わりは無く、同じ触り心地となっているので単純な持ち心地に関しては旧型と変わりません。

なので旧型から乗り換える方でも違和感無く持ちやすいと思います。

重量の違い

S2-C

S2

重量については大きな違いがあり、個人的に「S2-C」一番の改良点、メリットだと思います。

旧型の方はケーブルを持ち上げずに計測すると90g近い重量となっていますが、新型の方ではケーブルを持ち上げずに測っても72gと軽量です。

ちなみに旧型はケーブルを含まない重量が82gとなっていますが、ケーブルの重さが掛かると90g近くなります。

それに対して新型は同じようにケーブル込みで測っても公式スペックと殆ど変わりません。

その為、布製ケーブルに変更されている事も軽量化に大きな影響を与えているようです。

 

そして約20gと言う差はマウスにとっては大きな物で、「S2-C」は圧倒的な軽量感を感じられ、より思い通りなマウス操作がしやすく感じます。

ただし逆を言うと、

  • 今まで軽量なマウスを使い慣れていない方
  • マウスの重みを利用して止める操作をしている方

と言う方からすると軽すぎて制御しにくく感じられるかもしれません。

ケーブルの違い

旧型ではビニールケーブルで固めで重めな素材となっていましたが、「S2-C」では軽くて柔らかい布製ケーブルとなっています。

それ以外にも付け根部分がより斜め上方向になっているので、マウスバンジーを使った際の快適度がかなり増しています。

S2-C

S2

これによって新型ではケーブルの存在を殆ど感じずに使える様になっているので、個人的に大きな違いが感じられました。

ボタンの違い

サイドボタンには特に違いを感じませんが、クリックボタンの押し心地に少し違いがあります。

旧型の方では「カチッ」と言う固めなクリック音でしたが、「S2-C」では「パコッ」と言う少し柔らかめな音になっています。

そしてクリックを押した後の遊び部分での反発力が少し強めになっていて、新型ではクリックを押して離した後の戻りが速く感じられます。

その為、大きな違いと言う訳ではありませんが、個人的には新型のクリックボタンの方が使いやすいです。

ソールの滑り心地の違い

付いているソールは旧型と新型の両方とも黒色の物が付いていて、恐らく同じものだと思います。

ただし「S2-C」の方が約20g近く軽いと言う事もあって滑りが軽く、速く滑らせやすいです。

良かった点

本体の軽量化、布ケーブル、ホイールの改良によるメリットが大きい

自分は旧型を約1年間近くメインとして使うくらい気に入っていました。

しかしそれでも

  • 重量の重さ
  • ビニールケーブル
  • ホイールのノッチ数の少なさ

の3点が大きな欠点に感じていました。

そして新型についてはこの3点がバッチリ改善されており、個人的に非の打ちどころの無いマウスに感じています。

なので旧型モデルがお気に入りな方ほど「S2-C」の魅力が感じられると思います。

クリックボタンを押していても変わらない操作感

これについては旧型からあった良い点の一つで、実際に使わないと分からないメリットだと思います。

どういう事かと言うと、クリックボタンを押した時の重みが殆どマウスに掛かりません。

これはかなり強めに押したとしても他のマウスと比較して圧倒的に掛かる負荷が少なく、重みによって滑りが悪くなりにくいです。

感覚的に説明すると、クリックボタンを押した時の力がマウスの真下に行くのではなく、斜め下へと分散されている様に感じます。

 

これによって、

  • サイトを覗き込んでいる状態のエイム操作
  • フルオート武器を撃ち続けている時のエイム操作
  • セミオート武器で素早く連打している時のエイム操作

と言うのがとてもしやすく、安定して敵にエイムを合わせ続けやすいです。

個人的にこの感覚は今まで使ってきた数十種類以上のマウスで感じなかった事で、このマウス一番の優れた点に感じます。

また、実際に使わないと絶対に気づけない長所でもあるので「S2-C」は予想の数段階上の使いやすさを持つマウスでした。

指にくっつくような滑りにくいグリップ感

S2-C」にはグリップが付いておらず全体がプラスチックとなっていますが、強力なグリップ力を発揮してくれます。

これは手汗を利用して滑りにくくなる様な物になっていて、最初に持った時はプラスチックらしいサラサラした触り心地ですが、ちょっと持っているだけでピタピタとした滑りにくい触り心地に変化します。

その為、持ちやすい形状と相まって、抜群のフィット感を発揮します。

ちなみにこの感触は「XM1r」に似ている様に思いました。

手のひらの支えが安定する

自分は基本的に「つかみ持ち」で、細かい微調整をしたい時は「つまみ持ち」にするのですが、マウス後部が高いことによって「つかみ持ち」時の手の支えがしやすいです。

その為、「つかみ持ち」「かぶせ持ち」の方と相性が良い形状に感じます。

 

また「つまみ持ち」でも上で書いた滑りにくいピタピタした触り心地によって、殆ど力を入れずにつまむだけで持てるのでとても使いやすいです。

なので持ち方を選ばずに幅広い人が使いやすいマウスだと思います。

コンパクトながら手が大きくても使いやすい

S2-C」には性能と形状は全く同じで、サイズが大型化し重量が3グラム重くなっているS1-C」があります。

そして自分は手の大きさが約21cmと大きいので、本来であれば「S1-C」の方が相性が良いと思います。

しかし、

出来る限り軽いマウスの方が好き

と言う理由で、旧型を購入した時も小型の「S2」を購入していました。

そして結果的に「つまみ持ち」「つかみ持ち」あればサイズ感に問題無く持ちやすかったです。

なので今回の「S2-C」についても小型モデルを購入しましたが、形状は同じなので問題無く使いやすいです。

 

ただし「かぶせ持ち」の場合は手のひらが収まりきらず、掌底部分がべったり接地してしまって持ちにくく感じます。

なので「つまみ持ち」「つかみ持ち」をするのであれば、

手が大きいけど軽い方が良い!

と言う理由で「S2-C」を選んでもサイズ感に問題は無いと思います。

人によっては気になる点

ボタン数が少なく割り当ての変更が出来ない!

ボタン数がクリックとホイール以外にサイドボタンが2つ、そして割り当てを変更する事も出来ないので、普段使いで特別便利と言う訳ではありません。

その為、マウスに機能性を求める方にはあまり向いていません。

まとめ

  • 形状、サイズ、質感は旧型と同じ
  • 旧型での欠点が改善されている
  • クリックボタンを押した時の重さが掛かりにくく自由なエイム操作がしやすい
  • 後部が高めで手のひらの支えが安定させやすい
  • とても滑りにくく軽い力で持ちやすい
  • 「つまみ持ち」「つかみ持ち」であれば手が大きくても持ちやすい
  • ケーブルがマウスパッドに接地しにくい
  • 機能面にはあまり優れていない

 

この様に「S2-C」は旧型での欠点が改善されて、より完成度の高められたモデルとなっています。

特に軽量化と布ケーブルへの変更はエイム操作しやすさに大きく影響していて、かなり良い変更点だと思います。

またホイールのノッチ数の増加もとても良いです。

なので個人的にFPS向けのマウスとしてみれば大きな欠点が無く、非の打ちどころの無いマウスに感じました。

 

それでは読んで頂きありがとうございました!