今月19日、兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟とみられる遺体が見つかった火事で、消防に通報があったのは、父親が出かけたおよそ20分後だったことが分かりました。警察は父親が不在になった直後に、何者かが放火した疑いがあるとみて捜査を進めるとともに、連絡が取れていない伯父の行方を捜しています。
今月19日の夜、兵庫県稲美町で木造2階建ての住宅が全焼する火事があり、これまでに焼け跡から2人が遺体で見つかりました。
体の大きさなどから、この住宅に住む小学生の兄弟とみられ、警察は何者かが放火した疑いがあるとして21日夜、加古川警察署に捜査本部を設置しました。
警察によりますと、この住宅には小学生の兄弟が、両親と、50代の伯父と一緒に住んでいて、消防に通報があったのは、父親が仕事を終えた母親を迎えに出かけた、およそ20分後だったことが分かりました。
捜査関係者によりますと、現場には油のようなものがまかれたあとがあったということです。
警察は、父親が不在になった直後に何者かが放火した疑いがあるとみて捜査を進めるとともに、火事のあと連絡が取れていない伯父が何らかの事情を知っている可能性があるとみて行方を捜しています。