GM は 20 日、製造上の欠陥が確認されて生産を中断していた Chevrolet Bolt EV / EUV のバッテリーを LG Chem が生産再開したと発表した(Chevy Bolt EV & EUV Recall、 The Verge の記事、 SlashGear の記事)。
Bolt EV のバッテリーの問題はアノードの裂けとセパレーターの折り返しという 2 つの欠陥が 1 つのバッテリーセル内で発生するというもの。発火の可能性により、2回のリコールが行われている。しかし、LG がバッテリーの生産を中断していたため修理用部品が用意できず、バッテリー残量に注意し、屋外に駐車するなどの緩和策がオーナーに求められていた。
このたび LG は製造工程を更新し、安心して使用できるバッテリーが生産可能になったとのこと。LG はミシガン州ホランドとヘイゼルパークの工場で生産を再開し、より多くの生産能力を GM に割り当てる。これにより、10 月半ばには交換用のバッテリーをディーラーへ出荷できる見込みだという。
GM では欠陥クラスターが発生しているとみられる時期に生産されたバッテリーを優先して交換するほか、およそ 60 日以内に新しい診断ソフトウェアの提供を開始する計画だ。新ソフトウェアは特定のバッテリー異常を検知する仕組みになっており、すべての診断が完了すれば充電制限を解除して 100 % 充電可能にするとのことだ。
なお、屋外に駐車していたBolt EVのバッテリーが爆発して両隣の車を焼く事故も発生しており、GMは専用の問い合わせ番号に電話で駐車方法の質問をした場合のみ他の車両と15フィートの距離を保つことを推奨していた。今回の発表では具体的な距離には言及せずに十分なスペースをとるよう推奨している。
| ITセクション
| ハードウェア
| 電力
| スラッシュバック
| バグ
| 交通
|
関連ストーリー:
GM、バッテリー発火の可能性がある Chevrolet Bolt EV 駐車時に他の車から安全な距離を保つことを推奨
2021年09月19日
GM の指示通り屋外に駐車していた Chevrolet Bolt EV、爆発して両隣の車も焼く
2021年09月04日
バッテリー発火の可能性による Chevrolet Bolt EV のリコール、対象が 2022 年式まで拡大
2021年08月22日
リコール修理後にもバッテリー発火の可能性がある Chevrolet Bolt EV 、新たなリコールが発表される
2021年07月25日
バッテリーから発火の可能性により米国でリコールされた Chevrolet Bolt EV、修理後も発火の可能性
2021年07月18日
GMの自律走行車、自律走行中に交通違反切符を切られる
2018年04月01日
米国・サンフランシスコでは人間がロボット自動車を攻撃する
2018年03月10日
GM、発火の可能性があるとして一部の車種を建物内に駐車しないよう求める
2015年11月02日