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利用には年間1万円以上もかかるMicrosoft Officeですが、探すと非常に安価で売っていることがわかります。

このMicrosoft Officeは問題無いのでしょうか。






安価で販売されているMicrosoft Office

メルカリを見ていたらMicrosoft Officeの永続版が1000円程度で販売されているのを見つけました。

友人にそのことを話すとヤフオクでもっと安く売っていると教えてもらい、見たところ確かに600円程度で販売されているのを確認しました。

 

格安Microsoft Officeの仕様

試しに買ってみると、取り引きメッセージでプロダクトキーと手順書のダウンロードURLが送られてきました。

手順書にはインストール媒体のダウンロードURLとインストール手順が記されています。

まず、インストール媒体ですがMicrosoftのサイトからダウンロードします。したがってインストールされるのは正規のMicrosoft Officeということになります。

現在販売されているのは、Microsoft Office Professional Plusのバージョン2019と2021で、インストール媒体は別ですがプロダクトキーは共通です。

手順としては、先に古いMicrosoft Officeをアンインストールしておきます。そのときにMicrosoftアカウントからはサインアウトした状態で、アンインストールする必要があります。

次にダウンロードした媒体でMicrosoft Office 2021か2019をインストールします。

インストールしたMicrosoft Officeを起動するとプロダクトキーを聞いてきますので、メッセージにあったプロダクトキーを入力します。ライセンス認証はインターネットでは行わず電話認証を選択して、表示されたコードを取り引きメッセージで取引相手に伝えます。

相手から準備ができた旨のメッセージが届いたら、インターネットで認証し直します。すると認証が完了してMicrosoft Officeが使えるようになります。

これらから、インストール媒体もMicrosoftが配布している正規品で、ライセンス認証もMicrosoftのサーバーで行われるので、Microsoft Office自体は正規品と何ら変わりありません。

このMicrosoft Officeは認証を行ったパソコンでしか使えず、Windowsの再インストールなどを行うとライセンス認証が外れて、再認証しても通らなくなります。

ただし、Windowsの再インストールをしなければ、Microsoft Officeの再インストールは可能です。

 

激安Microsoft Officeとは何なのか

正規のMicrosoft Officeの一般的な入手方法としては、現在次の3つの方法があります。

  • パソコンに添付される永続版のプリインストール版を入手する方法
  • 店頭や通信販売で永続版のMicrosoft Officeを購入する方法
  • 店頭や通信販売でMicrosoft 365を購入する方法

この他に企業がMicrosoftか販売代理店とボリュームライセンス契約して入手する方法と、パソコン販売メーカーが自社で販売するパソコンに添付する目的で入手する方法があります。

安価で販売されているMicrosoft Officeはボリュームライセンスの切り売りではないかという人もいますが、そうではないように思えます。

ボリュームライセンスを利用している企業に勤めている方はご存知だと思いますが、ボリュームライセンスは専用媒体と1つの共通プロダクトキーで構成されています。

現在は変わっていたとしても何千台ものパソコンに、異なるプロダクトキーを間違えずに配布することは非常に手間がかかり、IT部門の負担が大きくなるため現実的ではありません。

したがって、考えられるのはパソコンに添付して販売されるはずのライセンスで、生産計画が変わって余ったものや、倒産したパソコンメーカーから買い叩いたものではないかと考えられます。

1台のパソコンに紐づけて、パソコンが変わったら使えないという仕様は、一般に販売されているパソコンに添付されているMicrosoft Officeと同じなので、問題は無いように思えます。

しかし、格安Microsoft Officeの本来の購入者である企業が、どのような条件でMicrosoftと契約していたのかは分かりませんので、利用することは契約に違反している可能性は否定できません。

 

正規ルート以外でのMicrosoft Officeの販売

本来のルートではなく非正規と言える販売形態は、今に始まったものではありません。

秋葉原がヲタクの聖地ではなく電気の街と呼ばれていた頃、ジャンクショップに行けば出所の分からないMicrosoft OfficeやWindowsが売られていました。それらは当時の相場では考えられないほど安く販売されていましたし、怪しい露店でも同様に販売されていました。

今でも中古パソコンショップで格安のMicrosoft Officeが販売されていますが、これらは中古パソコンから引き剥がして、単体販売しているものです。

これらはコピー品ではなく正規のMicrosoft Officeであり、ライセンス条項を確認できないためか、メルカリやヤフオクは規制していないようです。ただ、メルカリについては物品のやり取りが無いデータのみの販売は禁止しているはずが野放しです。

一方、最近Amazonはブランドを使った規制を強めており、ブランド(メーカー)との取り引きを証明できないと出品ができなくなっています。

 

まとめ

格安のMicrosoft Officeはコピー品ではなく正規の製品です。ただし、ライセンス上の問題が無いのかは確認のしようがありません。

結局、使う人のモラルに任せることになりますが、業務利用などでは一般販売されているMicrosoft Officeを使うべきでしょう。情報漏洩が発生した場合、ソフトの管理状況などを問われた場合に困るかもしれません。

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