止まらない新型コロナウイルス感染の急拡大。
影響は、首相の今後をも左右しようとしている。
立憲民主党・福山幹事長「菅内閣のコロナ対応について、厳しい判断が下されたと言えると思う」
その厳しい判断が下されたのは、22日に投開票された横浜市長選挙。
菅首相は、前国家公安委員長で、同じ横浜が地盤の小此木八郎氏を全面支援。
しかし、野党が支援した元横浜市立大学教授で、コロナ対策の強化を訴えた山中竹春氏に惨敗した。
この週末に行ったFNNの世論調査では、菅内閣を「支持しない」と答えた人が6割を超え(61.3%)、政府のコロナ対策を「評価しない」人も7割を超えた(70.4%)。
横浜市民(50代)「国民の不安がないような、対策や施策を打ち出してほしいし、ちゃんと(国民に)伝えてほしい」
横浜市民(70代)「菅さんがちょっと弱いね、大変申し訳ないけど。国民の目線に立ってもらいたいね」
当の菅首相は23日朝、示された市民の選択について、「大変残念な結果でありました。(横浜)市民の皆さんが、市政が抱えているコロナ問題とか、さまざまな課題について、ご判断をされたわけでありますから、そこは謙虚に受け止めたい」と述べた。
近づきつつある総選挙。
自民党の若手議員からは、危機感を訴える声が上がっている。
自民党 神奈川県第9区選出・中山展宏衆院議員「政府のメッセージがきちんと国民の皆さんに伝わる、そういった体制・政権をもう一度、与党としてしっかりしないといけない」
党内からは、「菅首相理のもとでは衆議院選挙を戦えない」という声もささやかれ始めている。
9月には、自民党の総裁選びも行われる見通し。
自民党・下村博文政調会長「私自身が総裁選に出馬することによって、自民党を変え」
総裁選に向けては、下村政調会長のほか、高市前総務相が出馬の意向を表明。
岸田前政調会長も、出馬への最終調整に入っている。
一方、FNNの世論調査で、次の首相候補第2位となった石破元幹事長。
23日、総裁選ではなく、臨時国会を優先すべきだと話した。
自民党・石破茂元幹事長「(総裁選)の間は政治が止まるでしょ。国民の理解を得られるとは思っておりません」
横浜市長選では敗れたものの、菅首相は23日、総裁選に出馬する考えに変わりはないと強調。
コロナ禍のリーダー選びは、これからが本番。