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皆さん、今年もあの時期がやってきました…そう、RTA in Japan Winter 2021です!

今回は、12月26日~12月31日の6日間、オンラインの開催を予定しており、今回もたくさんの素晴らしい走りを見ることができるでしょう。

本記事では、「RTAって何?」「自分がやったことないゲームを他人がプレイするのなんて見て、面白いの?」などと言った、基本的な疑問を簡単に解説しながら、まもなく始まる一大イベントをみんなで楽しもう!という記事になります。すでに過去のRTA in Japanを観たことがある人でしたら知っている情報ばかりかと思いますので、今すぐスケジュールのチェックです!

RTA in Japanの視聴は、Twitchのこちらのページから。

本イベントの公式サイトはこちら。タイムスケジュールはこちらからご確認ください。

(本記事の内容は、基本的に2021年夏に行われた前回のRTA in Japanを元にしています。実際には多少の変更点があるであろうことをご了承ください。)

<そもそもRTAとは?>

RTAとは「Real Time Attack」と略で、ゲーム内時間などではなく、実際にゲームをプレイしクリアするまでの時間を競うものです。speedrun.comにて各ゲームの計測開始と計測終了のタイミングが決められており、基本的にはこれに沿ってタイムを計測することになります。

ちなみに、TASと言う言葉もあり、こちらは「Tool-Assisted Speedrun」の略。様々なツールを使い、ゲームの理論的最速プレイを実現していますが、人間には現実的に不可能な操作も含まれており、その点ではある意味RTAの真逆とも言えるでしょう。TASがゲームそのものの限界への挑戦であるならば、RTAは人間の限界への挑戦と言えるかもしれません。

TAS動画作成の一例。何度も同じ箇所をトライし、上手くいったものだけを繋げていきます。

<RTA in Japanとは?>

RTA in Japanは、元々アメリカで行われているイベント「Games Done Quick(GDQ)」と同じようなものを日本でも開けないかと言うことで始まったイベントで、毎年夏と冬(年末)に開催されています。具体的に何をするイベントかと問われた場合の答えは「ゲームをクリアするのが早い人たち(RTAが上手い人たち)のプレイをリアルタイムで次々に見る」です。

今では様々な動画配信サイトでゲームの配信が行われています。その中でも人気がある「スピードラン(タイムアタック)」を生配信で見られるのですが、もちろん、生配信だからこその見どころがたくさんあるのです。通常の配信であれば「ミスをしたらリセットして最初からやり直せばいい」ものでも、RTA in Japanでは事前に申告した時間内にクリアしなくてはいけないため、「タイムは少し落ちるものの安全なルートを取る」判断が必要になったり、大きなミスをしてしまった時どうやって予定していたルートに復帰するかといった柔軟性も必要になってくるのです。

RTA in Japanの動画は、後ほど動画配信サイトにすべてアップロードされますが、これらの点も含め、生配信で見る魅力が詰まっていると言えるでしょう。

また、前回のトリを務めた「えぬわた」さんの『リングフィット アドベンチャー』RTAに至っては、なんと同時視聴者数18万人以上!東京ドームの収容人数が55,000なので、東京ドーム3つが人でいっぱいになり、その観客全員が、真剣にゲームをするたった1人の姿を見ていたことになるのです。これってすごくないですか?

元テレビ東京アナウンサーが実況を担当し、盛り上がりは最高潮に。

<RTA in Japanはチャリティイベント>

RTA in Japanはボランティアスタッフによって運営されているチャリティイベントです。新型コロナの早期終息を目指し、「国境なき医師団」への寄付が行われます。

放送中は「国境なき医師団」へ直接寄付する方法を告知したり寄付額が発表されたりするほか、Twitch上でRTA in Japanのチャンネルをサブスクライブすることにより、その費用の一部が寄付されます(しかも可愛いスタンプも使えるようになります!)。また、オンラインショップの無敵時間さんでは公式グッズも購入可能。こちらも購入額の一部が寄付されます。

もちろん、寄付は強制ではありません。ただ、あまりに楽しい時間を過ごせた筆者は、以前のRTA in Japanの直後、「何か記念に欲しいな」と思い、公式グッズをいくつか購入してしまいました。実は今これを書いている間も、購入したRTA in Japanタンブラーで飲み物を飲みながら書いています。まるでRTA走者になったかのように筆が早くなっているのは、きっと気のせいではありません。(個人の感想です)

筆者が購入したタンブラー。写真は無敵時間Official Shopより

上でも書いたように、RTA in Japanのスタッフは全員がボランティア。RTAを大好きな人たちが、RTAを大好きな人たちのために、自分の時間や技術を提供しています。時々少し画面が乱れてしまったり、音声が上手くつながっていなかったとしても、すぐに対応するその技術には脱帽の一言。見ている人もボランティアが運営しているということをわかった上で、暖かく見守る…それが本イベントにおいて、素晴らしく楽しい雰囲気を作っているのだと思います。

<カテゴリって?>

さて、少し話が戻りますが、RTAのすべての走りには「カテゴリ」というものがあります。その走りのルールのことで、例えば「Glitchless(バグなし)」「100%(ゲーム内のあらゆる要素をクリア)」「True Ending(真エンディング)」などが存在します。読めばわかるものが多く、走る前にカテゴリの説明が入るので、RTA in Japanの視聴においては、覚えていなくてもまったく問題ありません。最も一般的である「Any%」であれば、「とにかく早くクリアする」ことが目標ですので、極端な話、バグらせまくって画面がよくわからない状態になっていても大丈夫ですし、そのために「ホットプレートを使う」なんていう荒技が登場したりすることも…

ホットプレートは調理機器です。その他の用途での使用はおやめください。いろいろ壊れる可能性があります。

<自分が知らないゲームのRTAなんて見て面白いの?>

もちろん、面白いか面白くないかは各個人によって大きく異なりますので一概には言えませんが、RTA in Japanにおいて、知らないゲームのRTAでも十分「面白い!」と思える理由があります。それは解説者の存在です。

RTA in Japanでは、各ゲームに「走者(プレイする人)」と「解説者」がいます(解説者がいないゲームは走者の方が走りながら解説者の役割もこなします)。解説者の方は同じゲームのRTAをしている人が務めることが多く、そのゲームの知識ももさることながら、RTA走者しか知らないようなこと(RTAに特化したテクニックやバグ技など)を知っており、視聴者にもわかりやすく解説してくれます。

自分のプレイしたことがあるゲームなら「解説者なんていなくてもクリアしてるからわかる」とお思いの方もいるかもしれませんが、RTAは通常プレイと大きく異なるので、解説者なしでは何が起きているのかよくわからないような状態になりかねません。また、解説者の方はかなり入念に準備をされているため、そのトークを聞いているだけでも楽しめます。RTA in Japanを視聴する際は、走者のプレイ画面を見るのはもちろん、解説者のトークにもぜひ耳を傾けてみてください!

<視聴するのに何か必要なの?>

RTA in JapanはTwitchで生配信され、無料で視聴可能です。Twitchが見られる環境であれば、テレビでも、パソコンでも、スマートフォンからでも見ることができます。そのため、何か特別なものを用意する必要はありません。

もちろん、事前に飲み物やお菓子、すぐに作れるインスタント食品などを買っておけば、画面から目を離す時間が最小限にできるのでおすすめです。友達や家族、カップルで見るのはもちろん、1人で見ていてもTwitchにコメント機能があることもあり、大人数で盛り上がっているパーティーのような雰囲気を味わえるのではないでしょうか

しかし、事前に準備しておいた方が良いものが一つだけあります…それはあなただけのタイムスケジュール!RTA in Japanは休憩を挟まずに夜通し行われるイベントのため、すべてを生で見ることは不可能です(絶対にやめてください。眠くなったら寝ましょう)。見逃した走りはあとから動画配信サイトでも見られますので、自分が生配信で必ず見たいゲームの時間を調べ、スケジュールを作っておくことを強くオススメします。

<最後に>

「俺クリスマスは忙しくてさ~」と特に予定がないのに言ってるあなたも、ご安心ください!RTA in Japan Winter 2021は12月26日からです!カップルとイチャイチャが済んだあなたも、今年もクリスマスが来なかったあなたも、一緒にRTA in Japanを気軽に楽しみましょう!

今ではなかなか手に入れるのが難しいゲームを見られたりするのも面白いですね。

著者: ” — [source_domain]