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あるAnonymous Coward 曰く、

今月2日に、中国の女子プロテニス選手の彭帥さん (35) が、中国のSNS微博に「張高麗前副首相 (75) から10年に渡り不倫関係を強要されていた」と告発、その後消息が分からなくなる事件があった。これに対して各国が人権の懸念を表明、五輪ボイコットの可能性も示唆。21日になり、IOCバッハ会長がオンライン通話を行い消息を確認したと発表、本人が姿を見せない中、幕引きを図るかのような行動を取るなど、混乱が続いているようだ(朝日新聞SankeiBiz日刊スポーツBloomberg)。

これに対してWTA(女子テニス協会)の会長は、中国の国営メディアによるビデオを見て少し安心した。しかし、このビデオだけでは、彼女が自由であり、強制や外部からの干渉なしに自分で決定を下し、行動を起こすことができるかどうかは分からない。私は彭帥の健康と安全、そして性的暴行の申し立てが検閲されていないか心配しているとしている(WTAリリース日刊スポーツ)。

また国際的なアスリートらによる団体「Global Athlete」も22日、バッハ会長らの発表に関して批判する声明を出した。リリースによれば、IOCが電話で確認したからといって、彼女の安全や幸福が保証されているわけではない。IOCの発表は中国当局の悪意のある宣伝に加担するものであり、基本的人権と正義への配慮を欠いているとして強く批判している(Global Athleteデイリースポーツ)。

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