東京都心の上空を彩る赤、青、緑のカラースモーク。
東京パラリンピックの開幕を前に、再び東京の空へ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が帰ってきた。
24日午後2時から15分間、東京タワーや国立競技場など、都心上空の名所を中心に飛行した。
今回は、パラリンピックのシンボルマーク「スリーアギトス」をイメージした赤、青、緑3色のカラースモークを大空になびかせる。
ブルーインパルスの模型を持つ少年も、「かっこよかった!」と話し、興奮を隠せない。
視聴者のカメラも、東京タワーを通過するブルーインパルスの雄姿をとらえていた。
緊急事態宣言下で行われる東京パラリンピックでは、161の国と地域、そして難民選手団が参加。
22競技539種目が行われる。
原則無観客のパラリンピックだが、児童や生徒の観戦を認めるプログラムは、行うかどうかで大きく揺れている。
東京都・小池知事「パラリンピックの学校連携について、いっそう本人、保護者の方に安心いただけるために、学校設置者と連携し、検査体制の調整など、安全対策の強化を進めている」
小池知事は、教育的な価値が高いとして実施に前向きだが、東京23区では24日朝の時点で、学校観戦を実施するとしていた江東区、渋谷区、杉並区のうち、江東区が一転して中止を決定。
また、未定だった江戸川区も24日、実施しないと発表した。
江東区では、午後3時半ごろ、保護者宛てに学校観戦を中止するというメールが届いていた。
学校観戦に参加予定だった小学1年生の親「感染拡大を考えて、観戦は全員中止にしますというメールだった。ぜひ見させてあげたい気持ちが強かったので、残念だな」
中学2年生「親からも心配されそうだったから、観戦はやめました」
子どもたちの観戦をめぐっては、こんな意見も。
秋田県・佐竹敬久知事「わたしが当事者であれば、やっぱり全部無観客。なんとなく子どもをだしに使っている、なんとなく美化するように見えて。感動はテレビでも十分ですよ」
子どもの感染拡大を受け、東京では、江東区が登校を取りやめ、オンライン授業に切り替えたほか、調布市が夏休みの延長を決めるなど、対策をめぐって教育現場も揺れ動いている。