新型コロナウイルス対策として、東京都が定めていた「リバウンド防止期間」が、24日で終了する。
店からは、歓迎する声とともに、ハロウィーンなどで人が集まることに不安の声も聞かれた。
24日、東京で新たに感染が確認されたのは、19人。
1週間前より21人少なく、2020年6月17日以来、およそ1年4カ月ぶりに10人台となった。
ステーキやハンバーグなどが人気の東京・渋谷のレストラン「渋谷食堂」。
東京都のリバウンド防止期間が24日で終了し、制限が解除されることから、25日から、酒類のラストオーダーを午後8時から午後9時に、営業時間を午後9時から午後10時に、それぞれ1時間延ばす。
シブヤショクドウ ヴェントゥーノ・松嶋亮支配人「率直に、やっと来たかと。要請に従って、ずっとお酒も売ってこなかったので、うれしいかぎりです。(提供時間が)8時だと、盛り上がってきたときに、『すみません、ラストオーダーです』になっていた」
客からも、「非常にうれしく、ありがたい。普段仕事が遅く、今までだったら、仕事終わったら、どこも開いていなかった」と、解除を喜ぶ声が聞かれた。
店では、ビールのたるを10リットルのものから、倍の20リットルのものに変更したほか、レモンサワーに使用する国産のレモンを10kg注文したという。
ただ、制限の解除を歓迎しつつも、不安もあるという。
シブヤショクドウ ヴェントゥーノ・松嶋亮支配人「結構、人が来ちゃうんじゃないかと。特に週末、土日なので」
それが、来週末に本番を迎えるハロウィーン。
2020年は自粛モードで、大きな混乱はなかったが、2021年は、緊急事態宣言が解除されていることもあって、例年のように、多くの若者が渋谷に集結する可能性がある。
街では、「(ハロウィーンで)もしかしたら、渋谷に遊びに来るかも。マリオの格好を考えている」といった声が聞かれた。
そうした中、渋谷区は先週、2021年も渋谷に来ないように呼びかけるとともに、駅周辺の路上飲酒制限を実施。
24日は、午後6時から午前0時まで、29日から31日までは、さらに強化し、翌日の午前5時まで、路上での飲酒が規制される。
新規感染者の減少傾向は続いているものの、ハロウィーンのあとも、クリスマスや正月など、人が集まる機会が多くなることから、再拡大への警戒が必要。