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茨城7区は、15選を目指す立憲民主党前職・中村喜四郎氏(72)と、自民党前職・永岡桂子氏(67)の6回目の対決が軸となる。長く保守系無所属だった中村氏が立憲民主党に入党したことで、かつての「保守分裂」から一変し「与野党対決」の構図となった。さらに日本維新の会新人・水梨伸晃氏(42)も出馬する。

「無敗の男」の異名を取る中村氏は、1976年に初当選。議員失職した後も、後援会「喜友会」の組織力を背景に、通算14回の当選を誇る。

対する永岡氏は、2005年の衆院選に死去した夫・洋治さんの跡を継いで出馬。中村氏に選挙区で5回連続敗れるも毎回比例復活を果たしている。

「無敗の男」立憲から出馬で様相一変

今回、茨城7区の様相が一変したのは、中村氏が立憲民主党から出馬したためだ。前回の選挙まで3回連続で中村氏に推薦を出した公明党が永岡氏の推薦に転じた。永岡陣営は「選挙区内すべての首長と中村氏の長男の勇太県議を除いた県議全員から強固な支援をいただいている」と自信を見せる。

他方、中村氏は強固な後援会「喜友会」に加え、野党共闘で戦いに臨み、15回目の当選を目指す。

ベテラン2人が対峙する中、日本維新の会新人の水梨氏も「最後まで死力を尽くす」と支持拡大に奔走。「新しい政治への切り替え」を目指し、現役世代の票の獲得を狙う。

(衆院選2021・茨城県)