2021年もあと1週間足らずとなった。
2020年同様、コロナ禍に見舞われた1年だった。
師走の街を彩る色鮮やかなイルミネーションも、そんな時代を反映している。
年の瀬を迎えた東京・銀座。
ブルーのイルミネーションが街を彩る。
テーマは「多くの方々へ感謝」。
新型コロナウイルス感染症の対応で頑張る医療従事者をはじめ、多くの人々に送る「ありがとう」のメッセージ。
銀座周辺の店舗や行き交う人々の希望の光となるよう、白い光に思いを込めた。
川岸に、こうこうとともる冬の桜。
目黒川のイルミネーションが2年ぶりに復活した。
華やかに彩られたおよそ35万個の桜色のLED。
実は、ある秘密がある。
地元の飲食店や家庭から出た使用済みの油を、発電燃料としてリサイクルしている。
100%自家発電の環境に優しいイルミネーション。
神奈川・清川村には、日本最大級の高さ30メートルを超える「モミの木」のクリスマスツリー。
美しく輝く巨大イルミネーションとなっている。
毎週土曜日には、夜空に咲いた打ち上げ花火と巨大ツリーのコラボレーションを見ることができる。
さらには、今回初めてのイベントとして、気球に乗り込みツリーのてっぺんまで上昇。
そこから眺めるイルミネーションは格別の美しさ。
感染拡大が懸念されるオミクロン株。
人混みを避けながらイルミネーションを楽しむ、貸し切りの観光タクシーが評判を呼んでいる。
案内してくれたのは、東京・丸の内のイルミネーション。
日本交通 エキスパート・ドライバー・サービス 観光担当乗務員・東瀬淳子さん「この先、大手町まで1.2kmに及ぶシャンパンゴールドのイルミネーションですが、風力・太陽光といった自然エネルギーを利用したエコイルミネーションとなっております」
観光ガイドの資格を持つ乗務員が、イルミネーションの特徴をくわしく説明してくれる。
そんなプロの乗務員おすすめの穴場は、渋谷にある「さくら坂」のイルミネーションだという。
桜の木にともる色鮮やかなピンク色のアーチ。
その下をくぐり抜けるタクシーからの景色は格別。
コロナ禍のイルミネーション。
その輝きに新たな思いを感じながら年が暮れていく。