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<日本との軍事的関係は「過去1世紀で最も緊密」とウォレス英防衛相> 英海軍は2隻の哨戒艦を年内にインド太平洋地域に派遣して恒久的に展開する──日本を訪れたウォレス英防衛相は7月20日、岸防衛相との会談でそう表明し、地域への関与を深める姿勢を強調した。 さらに、最新鋭空母クイーン・エリザベスを中核とする海軍空母の打撃群が9月に日本を訪れ、横須賀など国内数カ所の米軍と自衛隊基地に寄港する計画も確認。ウォレスは共同記者会見で、両国が「過去1世紀で最も緊密」な軍事的関係を築いていると語った。 中国の脅威が高まるなか、日本はアメリカや同盟国との軍事的連携の強化を進めている。一方、EUを離脱したイギリスは国際社会における役割の野心的な見直しを進めており、その一環でインド太平洋地域への傾斜戦略を打ち出している。この地域で存在感を強めることができれば、クアッド(日米豪印戦略対話)をはじめとする米主導の対中包囲網の一角に食い込むことも可能になる。