自民党総裁選の4候補は、26日朝、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、原発政策の柱の1つ、核燃料サイクル計画などをめぐり議論した。
河野規制改革相「国内で取り出されたプルトニウムは、MOX燃料に当分なりませんから、プルトニウムがどんどんたまっていくだけ。そのために何十兆円という莫大(ばくだい)なコストがかかっていく。とても合理的な政策とはいえないと思う」
岸田前政調会長「再稼働しながら核燃サイクルを止めるということは、原発を動かすことは難しくなってしまう。2030年、CO2マイナス46%という目標は難しくなるし、電力コスト自体もはね上がる」
高市前総務相「続けなければ、ただのゴミになってしまう。これは安定的なエネルギー供給体制からも逸脱していく。しっかりと、これは核燃料サイクルを進めるべきだと」
野田幹事長代行「絶対安定供給というのが電力の使命。それを達成するためには、再生エネルギーという太陽や水や不安定なところによって立つことはできない。ということで、わたしは核燃料サイクルを止めません」
また、総理大臣に就任した際の看板政策については、次のように主張した。
河野規制改革相「国もそうですし、自治体、企業、1人ひとりが、自分がこうあったらいいなとか。手を伸ばして、それをしっかりつかむことができるような国にしていきたい」
岸田前政調会長「成長と分配の好循環を実現して、新しい資本主義をつくり、大都市と地方の格差、大企業と中小企業の格差、これを埋めていく」
高市前総務相「日本経済強靱(きょうじん)化計画でございます。とにかく、いま非常に厳しい時期ですが、これから日本人や世界中の方々が確実に直面する、さまざまなリスクを最小化する」
野田幹事長代行「人口減少を止めるということです。多様性が欠けていく中で、子どもがしっかり生き抜くことが、大人の使命だと思って頑張りたい」
一方、衆院選に向けて全国行脚中の立憲民主党の枝野代表は、25日の長崎に続いて、26日は福岡と宮崎で街頭演説を行い、支持拡大を訴えることにしている。