日本付近を東から西へと異例のコースを進む台風8号。オリンピック日程にも影響が出ている。
悪天候の中行われたトライアスロンとサーフィン
7月27日、東京オリンピック・トライアスロンが行われる東京・お台場は朝から悪天候となった。
イット!取材班・橋本直樹:
現在午前6時。トライアスロンの競技開始まで、後30分ほどなんですが、かなり強い雨と風が吹いている状況です。目を開けているのもやっとな状況です
雨が降り続き道路に水たまりができる状況で、トライアスロン競技への影響が懸念される事態となっていた。
さらに強い風が吹き抜け、沿道の柵に安全対策のため付けられたボードがはがれるアクシデントも。風のため再び取り付けるのも一苦労の様子だった。
観戦自粛が呼びかけられる中、沿道には傘をさす観客の姿も…
40代男性:
沿道で見るくらいなら大丈夫かなと思って、悪天候ですけど応援に来ました
一方、台風の影響で決勝を1日早めた五輪新種目のサーフィン。競技会場の千葉県一宮町の海も荒れ模様となっていた。
イット!取材班・井浦大二朗:
午前7時前の釣ヶ崎海岸です。風と雨が強く、海は波が大きく立っています
防波堤には波が打ちつけ、スタッフが手に持った「観戦自粛」の呼びかけも風で飛ばされそうだった。
本来27日予定されていたボート競技の全レースが28日以降に延期、アーチェリーも競技の時間や日程が変更された。
宮城・福島上陸なら観測史上初…慣れない台風への備えは
日本付近では異例の東から西へと向かうコースを進んでいた台風8号は、関東の東の海上を北上していて、28日明け方にかけて東北地方の太平洋側に上陸する見込み。
宮城か福島に上陸すれば、1951年から始まった統計史上初めてのことになる。
台風の接近に備え、東北各県では家の周りに土のうを積むなどの対応に追われた。
収穫の最盛期を迎えている山形県高畠町のブドウ農家では、朝5時過ぎから急ピッチで収穫を進めていた。
山形のブドウ農家:
こんなに早く台風が来るとは想像もしていなかったですし、「今までにない経路」で来るみたいなので、どんなことになるのか不安です
(イット! 7月27日放送より)