100年を超える内燃機関の歴史の中で初となる「可変圧縮比エンジン」が、日産からデビューする。その名は「VCターボエンジン」。おそらく次期型「Xトレイル」に搭載されるであろうと想像するが、まだ公式なアナウンスはない。試乗車は、その次期型Xトレイルと思われるミドルサイズSUV。印象的なのはエンジンフィールの上質さである。直列4気筒1.5リッターの可変圧縮比ターボであり、最高出力204ps、最大トルク31.1kg・mを発揮。数値そのものは平均的だが、低回転から力強いトルクを絞り出す。力強さは格段に増した印象だ。シリンダーごとの爆発密度が整った感覚が際立っている。