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24日の午前3時ごろ、千葉県内のコインランドリーの駐車場に、1台の黒っぽい車が止まった。

現れたのは、目出し帽に作業服姿の人物。

まず、出入り口に敷かれたマットを移動させ、自動ドアが閉まらないようにした。

そして、店に侵入する際に、バールのようなものを手に握りしめていた。

すると、1台の防犯カメラに接近し、次の瞬間、犯人がバールのようなものでカメラの向きを変えていた。

店内にある別の防犯カメラには、その様子がしっかり収められていた。

カメラの位置を変えると、次に向かったのは両替機。
中に入っている現金を狙っていた。

床に座りながら、力任せにこじ開けようとするが、なかなか開かない。

頑丈な両替機に苦戦する姿も。

店に侵入してから1時間以上が経過した時、両替機が開き、犯人は、中に入っていた現金およそ30万円をかばんに詰め込んで、そのまま逃走。

乗ってきた車で、まだ暗い街へと消えていった。

取材班が被害に遭ったコインランドリーを訪れると、破壊された両替機が今も残されていた。

被害に遭ったコインランドリーの男性「ひどい状況でね。悲しいやら腹が立つやら、複雑な気持ち」

被害額は、盗まれた現金30万円に加えて、壊された両替機を買い替える費用160万円など、あわせて200万円近くに及ぶという。

犯行が行われたおよそ1時間の間、もう1人の人物は、見晴らしのいい駐車場に車を止め、あたりを見張っていたとみられる。

防犯カメラを見た被害者は、1時間以上にも及んだ犯行について、「そんなにしょっちゅうやっているプロではないと思う。力ずくでやっていると思う。この傷を見てもわかるようにひどい」と推察している。

警察は、被害届を受理し、窃盗事件として捜査している。