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広島への原爆投下直後に降った、いわゆる「黒い雨」をめぐり、原告が勝訴した高裁判決について、菅首相は上告を断念することを明らかにした。

菅首相「上告については、しないことといたしました」

原爆の投下直後に降った放射性物質を含む「黒い雨」をめぐり、広島高裁は7月14日、健康被害を受けたと訴えた原告全員を「被爆者」と認める判決を言い渡していた。

菅首相は関係閣僚と協議のうえ、国として上告を断念し、原告全員に被爆者健康手帳を交付する方針を表明した。

さらに、「同じような事情の方々も救済すべきだ」との考えを明らかにし、これらの方針を広島県知事らに伝えた。

広島県・湯崎知事「(被爆者の)痛みを理解していただいた、そういうご判断だと思うので、そういう意味も含めて、心から感謝を申し上げたい」