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国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書では、産業革命前からの気温上昇が今後20年以内に1.5℃に達する可能性が示されている。この予想が意味するところは、さらに多くの極端な熱波や干ばつ、大雨や洪水の発生、海面上昇だ。そして訪れる「悲惨な未来」を食い止めるには、いますぐ二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの削減に本気で取り組まなければ、手遅れになってしまう──。IPCCの報告書を読み解くと、そんな危機的な状況が浮き彫りになってきた。