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アメリカのブリンケン国務長官が、国連の加盟国に対し、台湾の参加を支持するよう呼びかけた。

ブリンケン国務長官は26日、声明を発表し、台湾による人権の尊重や法に基づく統治を評価したうえで、「国連の価値観と一致している」として、加盟国に対して、台湾の国連機関への参加を支持するよう呼びかけた。

また、新型コロナウイルス対策で成果をあげた台湾が、WHO(世界保健機関)の会合に参加できないことを例にあげ、「台湾排除は国連や関係機関の活動を弱体化させる」と強調している。

一方、中国外務省は「『台湾カード』を出し続けるなら、米中関係に巨大なリスクをもたらす」と強く反発している。

このニュースについて、フジテレビ・風間晋解説委員に聞いた。

三田友梨佳キャスター「アメリカの真意はどこにあるんでしょうか?」

フジテレビ・風間晋解説委員「国際社会から台湾を徹底排除する中国外交に対し、国務長官は、全ての国連加盟国に台湾支援を求めました。その意味で、これまでよりも一歩踏み込んだと思います。アメリカと中国の競争関係は経済、技術、安全保障など多岐にわたりますが、このところ、台湾をめぐって先鋭化しています。今月初めには、中国軍機150機が、台湾の防空識別圏に進入。21日には、バイデン大統領が、台湾が中国から攻撃を受けた場合、アメリカは台湾を防衛するその責任があると述べました。直後に、アメリカのあいまい政策に変更はないと訂正はされましたが、大統領本人が公に発言したその重みは消せません。米中の首脳が、台湾にのめり込めばそれだけ情勢は流動化し、これまでの常識が通用しなくなる事態が考えられます。バイデン大統領の真意を探る、それが日米首脳会談のテーマになりますよね」

三田友梨佳キャスター「この呼びかけに対して、日本は、そして世界は、どう応えるのでしょうか」