1967年に茨城県で起きた強盗殺人事件「布川事件」の国賠訴訟で、東京高裁は一審判決を支持し、国などにおよそ7,400万円の支払いを命じた。
桜井昌司さん(74)ら2人は、「布川事件」で無期懲役が確定したあと、2011年に再審で無罪となった。
国賠訴訟の一審判決で、東京地裁は「違法な取り調べなどがなければ、より早く無罪判決が出ていた可能性が高い」と指摘し、国などにおよそ7,600万円の支払いを命じていた。
東京高裁は27日の判決で、検察官の取り調べについても、「社会的相当性を逸脱して自白を強要する違法な行為」と認め、国と茨城県におよそ7,400万円の支払いを命じた。