J・フロントリテイリングが12月28日に発表した2022年2月期第3四半期決算によると、前年の緊急事態宣言期間中に全館臨時休業などを行っていた反動もあり、売上収益、事業利益、営業利益、四半期利益は前年同期比で増加した。 売上収益は2374億7900万円(前年同期比2.9%増)、営業利益44億700万円(前期は184億8300万円の損失)、税引前利益20億7900万円(前期は215億9300万円の損失)、親会社に帰属する当期利益36億6900万円(前期は156億3200万円の損失)となった。 百貨店事業は、売上収益が前年同期比11.2%増の1326億6200万円、営業損失28億900万円(前期は201億9900万円の損失)。売上収益は、9月末で緊急事態宣言が解除されたことを受け、10月以降、入店客数が増加したことなどから、前年同期比で増収となり、営業損失も大幅に減少した。 SC事業は、売上収益が前年同期比1.6%増の393億4500万円、営業利益21億400万円(前期は20億5400万円の損失)。営業利益は、6月30日付でヌーヴ・エイの全株式を譲渡したことによる関連費用を含めた子会社株式売却損を計上したものの、期中での経費削減・見直しや前年に減損損失を計上したこともあり、増益となった。 デベロッパー事業は、売上収益が前年同期比17.1%減の384億4500万円、営業利益は前年同期比28.9%増の31億600万円となりました。減収だったものの百貨店から移管された不動産物件の活用に加え、経費や投資時期の見直し、また一部資産の売却などにより増益だった。 決済・金融事業は、売上収益が前年同期比14.4%増の79億3100万円、営業利益は前年同期比158.2%増の11億7100万円。百貨店でのカード取扱高増加に伴う加盟店手数料収入の増加、年会費見直しによる年会費収入の増加などにより、増収となった。経費削減・見直しにより増益となった。 通期は、売上収益3575億円(12.0%増)、営業利益55億円、税引前利益20億円、親会社に帰属する当期利益10億円を見込んでいる。
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