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 アフガニスタンの首都カブールの国際空港で少なくとも13人の米兵が殺害された自爆テロは、混乱を最小限にして米軍のアフガン駐留の幕引きを目指したバイデン米大統領にとり最も忌むべき展開となった。米国を敵視する世界各地のイスラム武装勢力が勢いづくのは必至とみられ、バイデン政権は「アフガンへの資源と関心を中国などとの競争に振り向ける」との思惑と裏腹に、引き続き「テロとの戦い」に取り組むことを強いられることが確実だ。