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AC0x01 曰く、

超大型ロケットStarshipの開発を続ける米SpaceX社だが、公式Twitterアカウントで100基目となるラプターエンジンの製造が完了したことを記念するツィートを行っている(SpaceXのツィート)。

ラプターエンジンはメタンと液体酸素を燃料とするロケットエンジンで、極めて高い性能ながら安価で再使用も可能という特徴を持つとされる。5月の高高度飛行試験の際に、50~60基目のエンジンが現場に運び込まれたと報じられており、その際に既に150基目まで週数基のペースで生産が始まっているとも伝えられていたが(NASASpaceflight.com)、それを裏付けるような状況である。

ロケットエンジンの生産スピードとしては極めて異例で膨大な量に思えるが、完成版のStarshipは1段目と2段目で1機当たり40基近いラプターを使用するため、確かにこれぐらいのペースで量産しないと足りないのかもしれない。なおイーロンマスクは7月上旬、将来の火星植民を想定すると年産800~1000基が必要だとして工場を増設していく旨のツィートも行っている(イーロンマスクのツィート)。

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