熱戦が続く東京オリンピックは、28日で6日目。
体操の男子個人総合は、団体では惜しくも2位に終わってしまった日本だが、個人総合で日本勢初となる10代での金メダル獲得に向けて、橋本大輝選手(19)が歴史を作った。
体操男子個人総合決勝、団体銀メダルに貢献した10代の2人、橋本大輝選手と北園丈琉選手(18)が出場。
予選トップ通過、内村航平選手の後継者・日本のエース橋本選手は最初の種目、ゆか。
冒頭のG難度「リ・ジョンソン」。
団体でラインオーバーをしたこの着地を今回はしっかりと決め、最初の種目はトップでスタートを切った。
続くあん馬でも、E難度の技を決め、完璧な着地。
しかし、3種目目のつり輪でスコアを伸ばせず、続く跳馬。
今大会安定していた跳馬で、まさかのミス。
一方、北園選手は得意の平行棒で難度の高い技を連発。
この高得点に呼応するかのように、橋本選手が平行棒で怒とうの巻き返し。
最終種目の鉄棒を前に、トップとの差は0.467。
逆転金メダルを狙える位置につけ、最後の演技。
逆転での金メダルで、新王者が誕生。
男子個人総合史上、最年少金メダル。
ロンドン、リオの内村選手に続き、日本勢が3連覇を達成した。
橋本大輝選手「言葉では言い表せないくらい、本当に人生でうれしい瞬間は、一番言い表せないと思いました。でも、やっぱり団体のメンバーで(表彰台の頂上に)登りたかった。きょうはそのメンバーが応援してくれたので、しっかり金メダルが取れたということで、感謝の演技ができたのかなと思います」