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全国の新規感染者が初めて9,500人を超え、過去最多となる中、首都圏の3県がそろって、国に緊急事態宣言を要請する方針。

28日、全国の新型コロナウイルスの新規感染者は、9,579人で過去最多となった。

東京都は3,177人で、1日の感染者が3,000人を超えたのは初めて。

また、重症者は80人。
新たに死亡が確認されたのは6人だった。

東京都・小池知事「若い方々の行動パターンがカギを握っている。まずワクチンを、ぜひ若い方も打ってほしい」

東京と隣接する3県でも、新規感染者が過去最多に。

埼玉県は870人、千葉県は577人の感染が確認され、神奈川県では1,051人と、初めて1,000人を超えた。

また、ステージ判断の指標の1つ、27日時点の重症病床使用率は、緊急事態宣言が発令されている東京と沖縄でステージ4。

埼玉、千葉、神奈川でステージ3となっている。

埼玉県・大野知事「現段階で手を打たないと、極めて深刻な事態になる」

千葉県・熊谷知事「いよいよ、危機的水準に達しつつある」

神奈川県・黒岩知事「いまの感染状況の急激な増加は、医療崩壊の直前にある。おそらく3県(埼玉・千葉・神奈川)共通して、国に対し宣言を求めていくことになる」

こうした状況を受け、政府関係者は、早ければ30日にも、緊急事態宣言の発令を決定する可能性があるとの見通しを示している。

新型コロナ対策を厚生労働省に助言する、専門家会合の脇田座長は、「熱中症などで救急搬送が増加し、一般医療への負荷も増加する中で、こういった状況が続けば、通常であれば助かる命も、助けられない状況になることが強く懸念される」と述べた。

一方、政府が公表したワクチンの接種回数は、28日に8,000万回を超え、少なくとも1回目の接種を終えた人は全体の37.4%。

2回目の接種を完了した人は、26.3%となっている。