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29日に開かれた東京都のモニタリング会議。

現在の増加比が続いた場合、2週間後には1日あたりの感染者数が4,500人を超えるとの分析結果が示された。

国立国際医療研究センター・大曲医師「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている。医療提供体制が危機にひんするので、早急に回避しなければならない」

小池都知事「コロナは人ごとではないんだと。若い方々にはまだワクチンが行き渡っていない。(インド型の)デルタ株は手ごわいんだと、あらためて皆さんと危機意識を共有したい」

東京都では29日、新たに3,865人の感染が確認された。

2日連続で3,000人を超える前代未聞の事態となっている。

世代別で見ると、2日連続で20代が1,000人を超えている。

28日夜の東京・渋谷には、以前ほどではないものの、若い世代が集まり、マスクを外して路上飲みなどをする光景が見られた。

政府分科会・尾身会長「今、この感染を下げる要素があまりない。今の最大の危機は、社会一般の中で危機感が共有されていないこと」

28日、過去最多の感染者数が確認された神奈川、埼玉、千葉。

3県の知事は29日夜、緊急事態宣言の発令を国に要請する見通し。

欧米の一部の国や企業では、接種を義務化する動きも出るなど感染対策の決め手となるワクチン。

日本医師会は、29日に出した緊急声明でこう政府に訴えた。

日本医師会・中川会長「政府には、ワクチン接種のメリットが副反応より大きいことを、いま一度、国民、特に若い世代に訴えていただくよう要請する」