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29日で東京オリンピックは7日目を迎えた。

全競技トップの6つの金メダルを獲得している、柔道。
28日は男子100キロ級のウルフ・アロン選手(25)、女子78キロ級の濱田尚里選手(30)が見事な金メダル獲得。

男子100キロ級、準決勝に勝ち上がったウルフアロン選手は、リオオリンピック銀メダリストの世界ランキング1位ジョージアのリパルテリアニ選手と対戦。

この強敵を相手に、残り時間およそ1分。
得意の大内刈りを仕掛けて技ありを奪うと、このあと、相手の攻めを耐え抜き、銀メダル以上が確定。

オリンピック初出場でたどり着いた決勝の相手は、2年前の世界選手権で敗れている韓国のチョ・グハム選手。

まずは、チョ選手が一本背負いを狙うと。
ウルフ選手は大内刈りと、互いに得意技を仕掛けたが決着はつかず。

勝負の行方はゴールデンスコア方式の延長戦へ。
スタミナに定評があり、延長戦を得意とするウルフ選手が攻めた。
そして、試合開始から9分が経過。
豪快な大内刈りでつかみ取った、柔道日本男子5つ目の金。

そして、男子100キロ級では井上康生監督がシドニーで獲得して以来、5大会ぶりの金メダル。

ウルフ・アロン選手「目標にしていた大会だったので、目標達成できてよかったです。安心しました。日本の花形の階級として、井上先生が優勝してから1回も優勝がないということで、僕自身が金メダルを取り戻したい気持ちがありましたし、僕としても、この階級でやっていくことに意味があると思ったので、ダブルでうれしいというか、井上先生が監督やるのもことしまでだと思うので、最後に恩返しができたと思っています」

一方、女子78キロ級の濱田尚里選手もその本領を発揮した。

2021年の世界選手権の覇者、ドイツのワグナー選手との準決勝。
大内刈りから流れるような腕ひしぎ十字固めで一本。

初戦から得意の寝技で立ち上がってきた濱田尚里選手。
決勝の相手は、くしくも2019年の世界柔道で同じ日本武道館で敗れているマロンガ選手。

試合開始10秒。
早くも寝技へと持ち込む展開に。

決勝までオール寝技で締めくくり、初出場のオリンピックで見事な金メダル。

濱田尚里選手「得意の寝技をたくさん見せられたので、それはそれでよかったと思います」、「(振り返っていかがですか。苦しいことありましたか?)すごくたくさんの方に支えられてこの1年を過ごしてきましたし、オリンピックを無事に迎えられて、金メダルという結果で終われてよかったなと思っています」