米疾病予防センター (CDC) は 10 月 29 日、金粉などの着色料は「食用」と明記されていない限り食品のデコレーションに使用しないよう注意喚起した (CDC の報告書、 Ars Technica の記事)。
最近では金粉などを用いたケーキのデコレーションが流行しているが、「無毒性」「飾り付け専用」といった表示を誤解して非食用の着色料を食品に使ってしまう例も多いという。中には「非食用」と明記された着色料を使用してしまうこともあるようだ。
2018 年にロードアイランド州で、2019 年にミズーリ州で発生した子供の重金属中毒症例では、いずれも食用ではない着色料を使用した菓子を子供たちが食べており、着色料には基準値を上回る銅や鉛その他の金属が含まれていたそうだ。
一般消費者だけでなく専門家が誤解していることもあり、2018 年の症例では地元のベーカリーが「非食用」「無毒性」「飾り付け専用」と表示された金粉を用いていたことが判明している。当局の調査の結果、このベーカリーでは食品に使用できない着色料を他にも多数在庫していたとのことだ。
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