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新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。

ついに東京都の新規感染者数が、4,000人を超えた。

一方、8月2日から緊急事態宣言の対象となる大阪では、大手百貨店でクラスターが発生し、全館を臨時休業とする事態となっている。

東京・渋谷駅前に設置されている大型モニター。
31日午後4時50分すぎ、東京都の新規感染者数を伝えるニュース速報が表示された。

新たに感染が確認されたのは、4,058人。

新規感染者が4,000人を超えるのは初めてで、先週土曜日、24日の1,128人と比べると、およそ3.6倍となっている。

街の人からは「びっくりしました。オリンピックの影響もあるのかなと。自粛など心がけないとと思った」、「(4,000人)超えるだろうと思った。ワクチン打って外に出る人も多いので、大丈夫だと思う人も結構いるのかなと」などといった声が聞かれた。

感染が急拡大する中、政府は30日、東京と沖縄に加え、新たに首都圏と大阪の1府3県を8月2日から緊急事態宣言の対象とすることを決めた。

その1つ、神奈川県では31日、新たに過去最多となる1,580人の感染が確認された。

横浜中華街にある、創作料理が人気の中華料理店「清香園」。

すでに7月22日から、県からの要請に従い、酒類の販売をやめていて、紹興酒の入った段ボールが店内に山積みされていた。

清香園 オーナーシェフ・高谷清さんは、「どんどん今までより、お客さんが少なくなっている。売り上げは前と比べると、10分の1くらい。本当は稼ぎ時なんですよ、8月は」と話した。

かき入れ時となる夏休み中の緊急事態宣言で、中華街を訪れる人が、さらに減るのではないかと心配している。

また、横浜元町にあるスイーツなどの人気のカフェでは。

UNI COFFEE ROASTERY スタッフ・桑野翔平さんは、「このまま続くと、どうなってしまうのかと考えは尽きない。アイスコーヒーやかき氷など、いつもだったらよく出る商品があるので、お客さまに来てもらう努力はしている」と話した。

一方、新たに宣言の対象となった大阪府。

31日、新たに1,040人の感染が確認された。

1日の感染者が1,000人を超えたのは、5月8日以来。

JR大阪駅前の阪神百貨店には、31日と8月1日の臨時休業を知らせる張り紙が。

休業の理由は、クラスターの発生。

30日までの5日間に、販売員67人の感染が確認されたという。

その多くが、1階と地下1階の販売員で、この2つのフロアで、およそ8割を占めている。

運営会社のエイチ・ツー・オーリテイリングは、「あらためて清掃・消毒を行い、安全にお買い物いただける状況を再度整えたい」とコメントしている。