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 アフガニスタンの駐留米軍が混乱のなかで撤収を完了し、不安定な情勢が続くイラクが次の焦点に浮上している。バイデン米政権はイラク駐留米軍の戦闘任務を年末までに終了すると言明、中東への軍事的関与を縮小する動きをみせている。米軍の「脅威」が薄れ、イラクで活動するイスラム教シーア派の親イラン民兵組織やスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が勢いづくとの懸念が高まってきた。