<米CDCはワクチン接種で流産のリスクが増すことはないと発表。母体と胎児を守るためにワクチン接種を強力に推奨> 新型コロナウイルスのワクチン接種で流産のリスクが高まる可能性は認められない──米疾病対策センター(CDC)は8月11日、新たな分析結果を発表し、妊娠中の女性にもワクチン接種を強力に推奨する方針を打ち出した。 妊娠20週までにファイザーかモデルナのワクチンを少なくとも1回接種した2500人の女性を対象にした調査では、流産した人の割合は約13%で、一般的な流産率の範囲内であることが確認された。…
米台の沿岸警備隊が「初の合同軍事演習」──台湾紙報道
<台湾当局は軍事演習参加を否定したが、「将来的な協力の可能性は排除しない」とも> 台湾は8月10日、台湾が米沿岸警備隊の演習に参加した事実はないと否定、しかし今後の協力の可能性は「排除しない」と述べた。今月に入って、船舶位置の追跡データから、台湾艦船が複数で太平洋に向かったことが示され、アメリカとの合同軍事演習の「予行演習」ではないかと報じられていた。 一方、台湾における米政府の窓口機関である米国在台協会は11日、米台の沿岸警備作業部会の初会合が行われたことを確認した。この作業部会は3月に、米台が海…
至近距離に絶滅危惧種の巨大サメ、摂餌シーン撮影の裏側
<ジンベイザメに次いで2番目に大きいウバザメは、夏から初秋にかけて海岸付近で見られることも> スコットランドの野生動物保護隊員が、月曜日に絶滅危惧種のウバザメと珍しい出会いを果たした。 ナショナル・トラスト・フォー・スコットランド(NTS)が公開したビデオには、巨大な口を開けたり閉めたりしながら動物プランクトンを食べるウバザメの姿が納まっている。 この映像はツイッターとフェイスブックに投稿され、あわせて3000回以上再生されている。 Our St Kilda rangers get very clo…
ホッキョクグマは道具を使って狩りをする イヌイットの伝承は真実だった
<北極ならではの道具を活用。18世紀から語られてきた伝承が、研究によって真実だと証明された> どう猛な性格と同時に、純白の毛皮が愛らしささえ感じさせる不思議なホッキョクグマ。そんな北極圏の主に、賢いという新たなイメージが加わることになりそうだ。最新の論文により、道具を使って狩りをするという生態が明かされた。 今回その生態に迫ったのは、カナダ・アルバータ大学の生物学研究者であるイアン・スターリング博士だ。ホッキョクグマ研究の権威である博士は、今年80歳という年齢ながら精力的に研究をこなす。博士は現地に…
中国金メダル38でもなお「発展途上国」が鮮明に
中国は金メダル38で総メダル数88と、アメリカに次ぐ成績を収めたが、その競技種目を詳細に見ることによって「発展途上国」であることが鮮明に浮かび上がった。日本でコロナから目をそらさせるために五輪開催を強行できたのは、日本が発展途上国ではないことも逆に見えてきた。 ウェイボーで「最初に流れるのは中国の国歌で、最初に掲げるのは中国の国旗だ!」 7月23日、東京五輪の開会式が始まり、中国人選手が入場すると、中国版ツイッターのウェイボーには「この会場に最初に流れるのは中国の国歌で、最初に掲げるのは中国の国旗だ…
「台湾代表処」設置のリトアニアに 中国が逆上、「頭がおかしくてちっぽけで危うい国」と罵倒
<とくに「台湾」の名を冠した稀有な出先機関を認めたことで中国は猛反発。リトアニアはEUとともに毅然とした態度を保っているが> 中国政府の意見を代弁する国際ニュース紙、環球時報の編集長は8月10日、バルト三国のひとつ、リトアニアを激しく攻撃する記事を掲載した。リトアニアの首都ビリニュスに台湾が出先機関を設置することを認めた上、撤回を求めた中国政府の要求を拒絶したからだ。 環球時報の胡錫進(フー・シーチン)編集長は、外交に大きな影響を及ぼす恐れがあるにも関わらず、リトアニアが決定を覆さなかったことに驚き…
文化財の保存と公開、そのジレンマをデジタルで解決した『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』展の凄さ
<いままでにない迫力満点の絵画鑑賞体験を提供するデジタルアート展が開催中。そのダイナミズムに注目が集まりがちだが、美術館や博物館が長らく抱えていた「矛盾」を解消しうる技術を採用している> 日本画の代表ともいえる浮世絵や金屏風、そして金襖絵の数々を、巨大スクリーンに映し出すデジタルアート展『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』が、東京・大手町三井ホールにて、7月16日から開催されている。 解説シアターで作品の見るべきポイントをナレーションとともに紹介された後、葛飾北斎の『…
「東大卒なのに」と言われた日本人ゲーマー、ときど。「東大卒だからこそ」世界で輝く
<北米で「格闘ゲーム5人の神」の1人として知られ、56万ドルを稼ぐ。だが世界基準に達するまでには、スランプと苦闘があった> ※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、菊野昌宏、阿古智子、小澤マリア、CHAI、市川海老蔵……。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げています。 スペックは一切不問、勝つことが是とされるeスポーツの世界で、ときど(本名…
2012年震災後の危機感と2021年コロナ禍の危機感、この間に何が変わったか
<創刊35年の論壇誌『アステイオン』が、2012年の前回から約10年を経て、「今、何が問題か」という同じテーマで特集を組んだ。そこから見えてきた専門知のあり方、アカデミズムとジャーナリズムの役割、世代論とは? 編集委員らによる座談会より> 1986年創刊の論壇誌『アステイオン』(公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編)では、2012年の76号で「今、何が問題か」と題する特集を組み、当時の編集委員が寄稿した。 それから約10年を経て、今年5月に刊行された94号の特集は「再び『今、何…
妊娠中にワクチンを接種したら赤ちゃんが抗体をもって生まれてきた
<生まれてくる赤ちゃんをコロナ感染から守るには、母親がワクチンを接種するのが数少ない方法の一つ> ミズーリ州セントルイスに住む女性が赤ん坊を出産すると、赤ん坊にうれしいサプライズがついてきた。新型コロナウイルスの抗体だ。これは、母親のケイトリン・ヒューバーが妊娠中にワクチン接種を受けたためにできたものだと医師たちは考えている。 どうやらワクチンは、母親と赤ん坊二人の感染予防策になるようだ。ヒューバーはほかの妊婦たちにも自分の体験を広めたいという思いから、ミズーリ州ワシントンにあるマーシー・クリニック…