パンデミックでペットの多くが幸せになった可能性、特にネコ

イヌやネコといったペットは、コンパニオンアニマルとして飼い主の生活の質や幸福度に大きく貢献しているとともに、ペットの幸福もまた飼い主の行動や生活様式から多大な影響を受けています。さまざまなペットの飼い主約5000人にアンケートを実施したイギリスの研究により、2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックとそれに伴うロックダウンが、ペットの暮らしや幸福度に大きな変化をもたらしたということが判明しました。続きを読む……

ペットや家畜が新型コロナウイルスの「変異株」を生み出すことはあり得るのか?

2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが生じて以降、COVID-19は犬や猫、果てはゴリラやトラの感染が確認されています。2021年に入ってデルタ株などの強力な変異株の危険性が叫ばれる中、ケンブリッジ大学でウイルス免疫学について研究する獣医のサラ・L・キャディ氏が「ペットや家畜によって新型コロナウイルスが進化することはあり得るのか?」という疑問に答えています。続きを読む……

野鳥のためにエサ台を設置しても「不健全な依存状態」には陥らないとの研究結果

野鳥のエサが減る冬の時期には、庭やベランダにエサ台を置いてそこを訪れる鳥の姿を見て楽しむという人もいるはず。一方で、野生動物へエサをやることには「動物が不健全な依存状態に陥ってしまう」と懸念する声もあります。オレゴン州立大学の研究チームが発表した新たな論文では、「冬の間に野鳥のエサ台を設置しても、不健全な依存には陥らない」との結果が示されました。続きを読む……

キリンの群れにはこれまで知られていなかった「複雑な女性社会」があることが判明

アフリカの大地を悠然と歩くキリンはこれまで、動物学者たちの間で「社会的な動物ではない」と考えられてきました。しかし、キリンの群れに関する膨大なデータを分析した研究により、キリンたちはメス同士の助け合いを中心とする極めて複雑な関係を築いていたことが新たに分かりました。続きを読む……

地球に豊富な酸素があるのは「地球の自転が遅くなったおかげ」との研究結果、太古の地球は1日6時間しかなかった

人間を含む動物はもとより、光合成で酸素を生み出している植物や微生物も、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す呼吸をして生きています。このように、地球上に息づく生命を支える酸素が現在のように豊富になったのは、「地球の自転が遅くなったため」との研究結果が、科学誌・Natureに掲載されました。続きを読む……

地球温暖化で牛乳や食用肉の生産量が低下する可能性があると研究者が指摘

地球温暖化などの気候変動は人間の生存を脅かしており、気温上昇が人体のシステムに影響を及ぼして命を危険にさらすと指摘されているほか、熱中症による死者の3人に1人は地球温暖化による気温の上昇が原因という研究結果も出ています。学術誌のThe Lancet Planetary Healthに掲載された体系的なレビューは、地球温暖化が人間だけでなくウシやブタなどの家畜にとっても脅威であることを示しています。続きを読む……

犬は「人のウソ」を見破ってウソつきの指示を無視するという研究結果

犬は「お手」や「おすわり」といったさまざまな芸を覚えたり、介助犬や警察犬として人間をサポートしたりと、賢い動物であることが知られています。ウィーン大学の研究チームが発表した新たな論文では、犬は単に人間の指示に従うだけでなく、「人のウソを見破って指示を無視する」ことがわかりました。続きを読む……

マウスの赤ちゃんは目が開く前から「世界を見ることを夢見ている」かもしれない

赤ちゃんマウスの脳や網膜を調べる研究により、マウスは目が開く前から外界を視認する訓練をしている可能性があることが分かりました。この結果から研究者らは、「哺乳類が生まれてすぐ物を見たり目で追ったりできるのは、生まれる前から視覚が準備されているからではないか」と述べています。続きを読む……

トマトは「実が虫に食べられた際にも電気的な警告を送っている」という研究結果

これまで植物で確認されてきた「ストレスにさらされた際に生体反応を示す」という性質について、新たにトマトで「果実が虫に食べられそうになると電気的刺激を送る」という現象が確認されました。研究チームは「果実も重要な情報を植物の他の部分と共有できる可能性がある」と解説しています。続きを読む……

人間の存在によって野生の鹿の「警戒心」が崩壊しているという研究結果

野生の鹿は警戒心が強く、周囲の危険を察知すると即座に逃げ去っていきます。しかし、「人間が頻繁に立ち入る森に生息する鹿の場合はほぼ無警戒に見えるほど警戒心が低い」という調査結果が発表されました。研究者は「人間を絶えず警戒することに疲れてしまい、燃え尽き症候群のような状態になっているのでは」と述べています。続きを読む……