<アカデミズムとジャーナリズムの架け橋を担う論壇誌『アステイオン』94号の特集「再び『今、何が問題か』」から見える、以前の論壇との違い、これからのメディアに期待することとは? 「アステイオン」ウェブサイトより大阪大学名誉教授・猪木武徳氏による「押しの強い書き手の登場を」を全文転載する> いわゆる「論壇誌」(論壇の有無は問わないとして)の位置や影響力は過去半世紀で大きく変わった。端的に言えば、読者数が減ったということだ。 1964年4月に大学に入学し、教養部の新しいクラスの自己紹介の折、ある学生が「僕…