今後の大会の試金石 無観客の五輪、メディアは奮闘伝えているか

 長い歴史を持つ五輪が今回の東京大会と同じく、大きな曲がり角を迎えたのは、1984年のロサンゼルス大会だった。今も続く1業種1社のスポンサー制度や大会マスコットの商品化などの新たな施策を次々と打ち出し、商業五輪の先鞭をつけたとされるのが、大会組織委員会の委員長を務めたピーター・ユベロス氏である。後に米大リーグのコミッショナーを務め、赤字続きの球団経営を黒字化したことでも知られる。…

東京五輪、環境配慮がレガシーに 水素やリサイクル技術で「CO2実質ゼロ」達成

 日本のメダルラッシュに沸く東京五輪は環境への配慮が未来へのレガシー(遺産)として残される大会だ。日本の得意分野ともいえる水素関連やリサイクル関連で、大会スポンサーのトヨタ自動車やアシックスなどが最新の技術を提供。東京大会に伴う二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとなる。世界中で脱炭素化への関心が高まる中、東京大会は環境問題への対応を重視した大規模イベント開催の新しい姿を描く。…

ファーウェイ制裁の不透明な真実、グーグルはNGだがマイクロソフトはOK?

<日本市場での挽回を喫し、ファーウェイが新製品を発表。グーグルのアンドロイドOSを使えないことが重しとなっているが、一貫しない制裁の実態に取引先や消費者も振りまわされている> 「ファーウェイ、ここにあり。過去最大数の新製品発表でアピールしたいと考えています」 7月13日、中国通信機器・端末大手のファーウェイは日本市場向けコンシューマー製品の発表会を開催した。パソコン2機種、タブレット1機種、ディスプレイ3機種、さらにイヤホン2機種にスマートウォッチと、盛り沢山のラインナップをそろえてきた。 もともと…

mRNAワクチンが世界を変える、と言える理由

<新型コロナのゲームチェンジャーとなった、モデルナとファイザーのmRNAワクチン。どこが画期的だったのか。その弱点をカバーした新技術とは何か> 先進国を中心に新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいる。病院に入り切らないほど多くの患者、家族との悲しい別れ、ロックダウン(都市封鎖)、失業、延々と続く自粛生活など、世界がはまり込んだコロナ禍という長く暗いトンネルに、ようやく明るい光が見えてきた。 その意味で、ワクチンはこれまでの流れを一変するゲームチェンジャーと言っていい。 なかでも注目されるのは、メ…

新型エンジン実験に成功 JAXA、観測ロケット打ち上げ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、燃料と酸素の混合ガスを爆発的に反応させて生まれる衝撃波を利用する開発中の新しいエンジンを搭載した、観測ロケット「S-520」31号機を打ち上げた。宇宙空間でのエンジン性能実証が目的で、JAXAによると実験は成功した。…