全国初の往診時抗体カクテル開始 経過観察に課題、現場医師「工夫必要」

 大阪府内で今月、新型コロナウイルスの重症化を防ぐ抗体カクテル療法を自宅療養者への往診時に投与する全国初のモデル事業が始まった。厚生労働省は府の試行実施を経て全国展開をめざす。投与に関わった大阪市生野区の「葛西(かっさい)医院」の小林正宜(まさのり)院長(38)が産経新聞の取材に応じ、「地域を守る医師として、治療に参戦したい」と語った。…

酒類提供は「認証店」で午後8時まで 都方針

 緊急事態宣言が解除される東京都では、「リバウンド防止措置」として、10月1日から24日までの約3週間、感染防止対策に積極的と認めた「認証店」を対象に午後8時までの酒類提供を認め、時短営業を1時間緩めて午後9時までとする。酒を提供する際は1グループ4人以内にするよう求める。非認証店についてはこれまでと同様、午後8時までの時短営業と酒類の提供自粛の要請を続ける。…

新型コロナ感染の有無を調べる医療用の抗原検査キット、薬局販売が解禁に

 厚生労働省は27日、新型コロナウイルス感染の有無を調べる「医療用抗原検査キット」の薬局での販売を特例的に容認した。あらかじめ購入して体調が気になる場合に使用し、陽性時は医療機関を受診する必要がある。1回分数千円程度になる見込みで、15~30分程度で結果が出るという。…

【近ごろ都に流行るもの】コロナ禍で普及「オンライン診療」、自宅の画面で医師と対面

 「口をあーんと開けて、中にライトを当ててください」。スマホの画面越しに医師が呼びかける…。こんな「オンライン診療」が広がっている。アプリで予約→診療→会計まで完結するとともに、処方箋・服薬指導も補完され、薬が自宅に届く合理的なシステムだ。コロナ禍で「感染が怖い」という受診控えの受け皿として、一気に認知された。患者側には時短で手軽に診療が受けられるメリットがあり、医療側にも新規患者の獲得という期待感もあるという。…

抗原検査キット過信禁物 専門家「陰性でも警戒を」

 医療用の新型コロナウイルスの抗原検査簡易キットについて、厚生労働省は近く市販を認める方向で検討している。現在、薬局やインターネットで販売されているのは未承認の「研究用」だが、容易に検査できることから利用が進んでいる。研究用は一概に精度が劣るわけではないが、誇大表示の簡易キットなどもあった。厚労省は「(研究用は)感染の有無を調べるために使用すべきではない」とし、専門家も「結果が陰性でも感染には警戒を」と利用者側に過信は禁物だと呼びかけている。…

コロナ新薬「ソトロビマブ」を特例承認 厚労省

 厚生労働省は27日、英製薬大手グラクソ・スミスクラインなどが開発した新型コロナウイルス感染症の新しい治療薬「ソトロビマブ」を特例承認した。軽症や中等症のうち重症化リスクの高い患者が対象で、効果が検証され国内での使用が認められた5例目の薬となる。…

がん治療薬「オプジーボ」、小児向けも承認

 小野薬品工業は27日、免疫の働きを利用したがん治療薬「オプジーボ」が、血液がんの一種、古典的ホジキンリンパ腫の薬として1歳以上の小児向けに承認されたと発表した。難治性や再発した場合に使える。この薬が小児で使えるようになったのは初めて。…