新型コロナ医療強化、新「山梨モデル」全国的な広がりに期待

 山梨県は、新型コロナウイルス感染拡大の第5波に対し、新たな医療提供体制の増強策を打ち出した。首都圏で問題となっている、医療ケアを一切受けられず自宅療養を強いられ、最悪の場合、死を迎えるといった悲劇を防ぐことが主眼だ。今回の取り組みは山梨県独自の取り組みだが、他県でも実施が可能で、全国的な広がりも期待される。…

アストラ製ワクチンに自治体慎重 重症化抑制も副反応懸念

 原則40歳以上を対象にした英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンをめぐる自治体の対応が分かれている。接種を始めた自治体では予約が相次ぎ、重症者の増加が際立つ40~50代への接種加速で、重症化の抑制効果を期待する。ただ当面は供給量が限られる上、複数のワクチンを扱う煩雑さなどから導入を見合わせる自治体も多く、都道府県が中心の限定的な使用にとどまるとみられる。…

自宅療養急増 「第5波」訪問診療、緊迫する現場から

 新型コロナウイルスの感染「第5波」で、全国的に自宅療養者が急増している。必要な医療を受けられずに死亡するケースも出ているが、かつてない感染急拡大に、どこまで対応できるかは依然見通せない。自宅療養者が21日時点で4428人と2週間あまりで6倍になった京都府で、行政と連携して訪問診療を行う医師チームに同行取材した。…

田村厚労相、カクテル療法の自宅投与に前向き 新型コロナ患者専用の病院も

 田村憲久厚生労働相は27日夜のBS-TBS番組で、新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗体カクテル療法に関し、患者への自宅での投与に前向きな姿勢を示した。現在認めている宿泊療養施設での使用を進めつつ、開業医らでも安全に使えるめどが立てば「次の段階に入る」とした。…

大阪府医師会、自宅療養の診療指針を公表

 大阪府医師会は27日、新型コロナウイルスの自宅療養者を診療する医師向けに指針をまとめ、公表した。往診前に自覚症状などを聞き取り、症状悪化の兆候が表れやすい血中の酸素飽和度に注意することなどを明記。重症化リスクがある患者は治療薬の「抗体カクテル療法」を行う病院に迅速に入院させることも盛り込んだ。…

保健所介さず早期治療 大阪府医師会が往診強化

 大阪府医師会が自宅療養者の往診強化に動き出した。業務が逼迫(ひっぱく)しがちな保健所を介さず、医師の判断で重症化防止の効果がある「抗体カクテル療法」を行っている医療機関や宿泊療養施設に早期につなげる枠組みが中心となる。茂松茂人会長は「患者を第一に考え、保健所を補完する役割を果たしたい」と話した。…

若者ワクチン接種スタート 希望者殺到、4時間前に締め切りで混乱

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京都は27日、若年層限定のワクチン集団接種をスタートさせた。予約不要の手軽さもあり、同日未明から希望者が殺到。予定の4時間以上前に受け付けが締め切られ、職員らは説明に追われた。都は運営方法の見直しを迫られたものの、接種枠を拡大しながら、感染者の半数を占める10~30代への接種を加速させる。…