政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会で、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が再来日したことについて「なんでわざわざ来るのか。常識で判断できるはずだ」と批判した。…
6000人超が新型コロナ感染、サッカー欧州選手権がもたらす教訓
【北川信行の蹴球ノート】6~7月に行われたサッカーの欧州選手権で観客計約6400人が新型コロナウイルスに感染したとみられる、との英政府の調査報告書が波紋を広げている。同報告書では、会場のウェンブリー競技場に6万人以上が集結し、イングランド代表がイタリア代表にPK戦の末に敗れた7月11日の決勝では、約3400人が競技場内外で感染した可能性を指摘。「欧州選手権の大会そのものと、イングランド代表チームの決勝進出が英国全体に顕著なリスクを生み出した」と結論付けている。しかし、これをもって「サッカーの試合観…
入院諦める患者、足りない機材…コロナ自宅療養者を診る医療現場
新型コロナウイルスの流行「第5波」で医療体制の逼迫(ひっぱく)の度合いが増す中、東京都内で自宅療養を余儀なくされる人が増加の一途をたどっている。今月に入り自宅療養者は初の2万人台を突破。自宅で症状が悪化し、適切な医療を受けられずに命を落とす-。そんな最悪の事態が迫りつつある。懸命に自宅療養者の診療に当たる医師らの姿を通じ、医療の現状を探った。…
「救急搬送困難」過半数がコロナ疑い事案に 感染者急増や病床不足が影響
総務省消防庁は24日、患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、16~22日の1週間に全国52の消防で計3207件あったと発表した。現在の集計を始めた昨年4月以降で最多だった前週(9~15日)の3361件をわずかに下回ったが、過去3番目に多い。呼吸困難など新型コロナウイルス感染が疑われる事案は1617件と、初めて全体の半数を超えた。…
大阪、症状改善で入院期間短縮 軽・中等症者を宿泊療養へ
大阪府の吉村洋文知事は24日、新型コロナウイルス患者の急増に伴う病床の逼迫(ひっぱく)を受け、治療を終えて症状が改善した軽症・中等症の入院患者について、退院基準を満たしていなくても医師の判断で原則宿泊療養に切り替えると発表した。病床を効率的に運用し、治療を要する新たな患者を早期に入院させる狙い。宿泊療養施設の部屋数は、現在の約5600室から8千室まで増やす意向を示した。…
山梨県、妊婦へのワクチン優先接種へ
山梨県の長崎幸太郎知事は24日の会見で、妊婦を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種を始めると発表した。コロナに感染した妊婦の受け入れ先が見つからず自宅療養中に乳児が死亡した事態が千葉県で発生し、全国的に対策が求められていることに対応する。…
和歌山県がホテル宿泊療養を9月1日に開始
新型コロナウイルスの患者用病床が逼迫しているとして、和歌山県は24日、ホテルを活用した宿泊療養を9月1日に開始すると発表した。
大阪市が民間病院をコロナ専門に 府内3カ所目
大阪市の松井一郎市長は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、市内の民間病院をコロナ専門病院として新たに整備する考えを明らかにした。中等症患者を受け入れ、重症化防止に効果がある「抗体カクテル療法」の実施を想定。開設されれば大阪府内3カ所目の専門病院となる。…
熱中症搬送、7月は2万人超 前月の4倍増に
総務省消防庁は24日、熱中症のため7月に全国で2万1372人が救急搬送されたと発表した。6月の4945人から4倍超と大幅に増えた。搬送時に47人の死亡が確認された。新型コロナウイルス感染が拡大する中で気温が高い日が続いており、屋外で人と2メートル以上離れているときはマスクを外すなどの熱中症対策を呼び掛けている。…
自公幹事長「療養施設確保を」 軽中等症患者対策
自民党の二階俊博、公明党の石井啓一両幹事長は24日、国会内で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自宅療養者急増を踏まえ、軽症・中等症患者向けの病床と宿泊療養施設の確保が必要との認識で一致した。重症化を防ぐ抗体カクテル療法の活用や、酸素ステーションの整備を政府に求めることも確認した。…